ひろば
「悩める30代女子」山本雪江
国際交流・国際協力の仕事に係わっています。事務局の担当者は圧倒的に30代の女性が多いです。それもほとんどが非正規労働者です。彼女たちは学歴も高く優秀で仕事はよくできます。責任感に溢れ残業が多いのですが仕事は楽しいと言います。しかし5年勤めたら辞めなければなりません。5年勤めたら正社員になれるという制度もありますが、そう簡単ではなさそうです。結婚したいし子供も欲しいという人が多いのですが仕事のことを考えると踏み切れないのです。同じ職場で働く女性正社員は産休育休をしっかり取っています。他人事ですが私は不公平を感じます。非正規の女性達だって家族が欲しいのです。皆、悩んでいるのです。
「最近思うこと」齋藤荘之助
このところ市内で外国人の姿が目立って多い。見分け難いアジアの人々を加えるとその数はさらに増えると思われる。これは国際化を目指すわが国にとって、極めて好ましいことである。最近、政治の世界では自国至上主義の傾向がみられ、各国が孤立化の方向に向いていることが憂慮されるが、長期的にみて情報や経済をはじめあらゆる面でのグローバル化は必然の流れである。日本のアニメ文化などはその好例といえる。今こそ、それぞれの国の個性や文化などを尊重しながら、自らのアイデンティティを失わず異文化と共生する真の国際化に努めなければならないと思う。このことに果たすユネスコの使命は重い。
「小さな交流」久坂くにえ
数年前に鎌倉ユネスコが鎌倉に招聘したAYO(アジアユースオーケストラ)のメンバーをホストファミリーとして受け入れいたしました。台湾と香港から青年2人を迎え一緒に天ぷらを食べたり、主人と子どもが共にスーパー銭湯に行くなど楽しい時間を過ごしました。
今年、台湾人の彼が、今度はMMCJのメンバーとして来日し、都内で数年ぶりの再会を果たすことができました。こうした機会を通じ、少しでも子どもに他の世界というものを感じてもらえればと思いますし、緩やかに未だに交流を続けられる大変得難い機会を頂戴し関係者の皆様に感謝しています。
「トイレ」相原州雄
6月、半月ばかりドバイ、アテネナポリ、ローマを妻と二人きりで旅をした。日本にいる時は感じなかったが改めて強く感じたことがある。それはトイレである。それはドバイの豪華なホテルでもアテネ、ナポリ、ローマのホテルでも同じだった。部屋もベッドもトイレも豪華なホテルにウォシュレットが付いていないことであった。家庭でも公衆トイレでもウォシュレットが普及している日本では当たり前に処理されている後始末が海外ではそうは行っていない。紙で処理したあと水を探し紙を濡らして処理しなければ済まされない。何故、海外で普及しないのか。TOTO・INAには頑張って貰いたい。
「私のSDGs」富原昌子
海外赴任後、何かその経験を生かしたボランティアはと思いあぐねていた時に、出会ったのがAWC(アジア女性と子供ネットワーク)である。日本のたった5人の母親がタイの山岳民族の子供達に学校、図書館を創るため奔走し何と20年間で10校も建てる事が出来た。SDGsと言う言葉に違和感を覚える方もいらっしゃるだろう。実は鎌倉ユネスコの活動の一つひとつがSDGs!それを国連が世界的規模で協力し合い持続させて行く事を提唱している。AWCの仲間が言う「出来ると思えば出来るのよ。」Yes!we can! 皆で手を携えて一歩ずつ平和な世界を創り上げていきたいものである。