ひろば

「 新年に思うこと 」 沼野文子

年齢を重ねる度に我が家のお正月行事が簡単になってゆく気がする。核家族が多くなり長年続けてきた行事を次世代へ繋いでゆくことが難しくなった。 これから日本には外国からの労働力、文化がいま以上に入ってくるだろう。日本人として長く守ってきた伝統、伝えられてきた、物の考え方、とらえ方がしっかり定着されていないと、外国文化に容易に巻き込まれてしまう気がする。今までの我が家の小さな正月行事、暮れの松飾り、お墓参り、台所の布巾、菜箸、スポンジを一新し、初詣、お屠蘇を頂き、おせち料理に百人一首、こんなささやかな文化を今一度見なおし大切にしてゆきたいと思う。


「 孫息子の絵を見る喜び 」 赤野間征盛

江ノ電鵠沼に住む孫息子の1人(小学校6年)が3年前カナガワビエンナーレ国際児童画展大賞を受賞しました。誰の血を引い たのか? 私は絵を描く事は好きですが、せいぜい海外の旅でスケッチを描く程度でした。国際出版の仕事をし、平山郁夫画伯の作品や自伝などを世界6カ国の出版社を通して紹介する仕事のお手伝いをしました。先生ご夫妻とは、夫婦してダボス会議にもお伴しました。画伯の出版に際しては、井上靖先生に序文などの執筆をお願いし親しくさせて頂きました。 もしかすると、孫が画伯の画集を開き、勉強し、何かをつかんだのかな?と。孫の絵を見ながら、昔の両先生の良き思い出がよみがえってくる幸せを感謝しています。


「 ユネスコを通じて 」 須藤和子

鎌倉ユネスコに入会させて頂いて25年目。その間を振り返り、心に残っている韓国の子供達との交流について書きたいと思います。1994年の夏、二人の子がわが家に来ました。小五の子はわが家の犬の教育係になり、三日目には日本語で「オスワリ、オテ」を教え、中一の子は我が家の息子たちと片言の英語で交流。良き思い出です。私も当時知り合った辛榮雨さんとは今でも旧交を温めています。当時、お若かった辛さん、現在は国立麗水水産大学校教授として活躍していらっしゃいます。ユネスコを通して素敵な人びととの交流を得たことは何よりの私の財産となり、現在の生活を豊かにしてくれています。


「 いま思うこと 」 桝渕則彰

近頃、鎌倉の歴史や文化、それらを育むまちが、これからどうなっていったらよいのか、そんなことを考えている。鎌倉は、有数の文化財と豊かな自然に恵まれた環境、これをすっぽり丸ごと博物館にしたらどうだろうか。コンパクトなエリアに展開する多くの歴史的遺産を繋ぎ合わせ、地域の魅力を最大限に引き出し、地域に暮らす人々が繋ぎ役として、丸ごと博物館を運営・活用していく。この活動を通じて、地域のアイデンティティや活力が育まれるのでないか。人々の暮らしと文化財や自然がマッチングできれば、それは「SDGs未来都市」・「持続可能な都市経営」にも繋がっていくのでは。


「 Save the Human Race (人類を救済せよ) 」 松木伸行

Save the Human Race (人類を救済せよ) 松木伸行 “Save the Earth”(地球を救え)という標語は、人類が自然界の頂点に立つというおこがましい考え方に由来する。かつて動植物の大繁栄した白亜紀(1億4500~6600万年前)には、大気中CO2濃度は現在(400 ppm)の5倍の2000 ppmもあり、地球平均気温は現在より10 ℃程度も高い高温多湿の環境であった。人類活動によるCO2濃度の増大と地球高温化は人類を消滅させるがむしろ動植物大繁栄の時代を再来させ、地球自体を消滅させることはない。 存続を願う「強欲な」我々人類が叫ぶべき標語はむしろ”Save the Human Race”なのではないだろうか。


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