新年のご挨拶

~ 新年おめでとうございます ~ 会長 佐藤美智子

一昨年、NPO法人となった鎌倉ユネスコ協会は、昨年創立30周年記念を迎えました。20年間初代会長をお務め下さった平山郁夫画伯をお慕いして集まった会員方がここまで会を引っ張って来て下さったことに改めて敬意を表したく存じます。
20周年目の記念すべき年に当協会は「SDGsみらい塾」を開塾することとなり、石田理事長、尾花副理事長をはじめ理事の皆様が真剣に取り組まれ、去る11月24日に第一回セッションを開講。中高生10名を含む33名が参加して熱気あふれる会となったとの報告を受け、当協会が外に大きく拡がり始めていることを実感しています。この活動では“NPO支援かまくらファンド”の助成金をいただいて、会員を勇気づけています。また、時を同じくして鎌倉市が全国29の SDGs未来都市の一つ並びに全国10のSDGs自治体モデル事業の一つに認定されたことも、さらに勇気を後押ししています。
世界平和のために文化活動を通して生涯身を呈して活動なさった平山先生がご逝去されて今年は10年目になりますが、先生にこの活動をご報告できますことを嬉しく思っています。
先生のご縁でできた中国敦煌市との姉妹都市提携20周年目にあたる昨秋、敦煌市の歓迎レセプションに参加させていただきましたが先生の敦煌莫高窟整備への多大なご貢献のお陰様で大歓迎を受けました。また、同時に8月1日から月末までご当地で開催された“平山郁夫シルクロード美術館の文物逸品展”も中国の人々の強い関心を集めているのを目の当たりにし、先生のご遺徳の大きさを改めて実感した次第です。
年初に当たり、平山先生の平和への御遺志を継いで鎌倉ユネスコ協会が他のNPO法人とも協力しながら益々発展なさいますことを祈念申し上げます。


~ 「SDGsみらい塾」のスタートにあたって ~ 理事長 石田 喬也

明けましておめでとうございます。新年を迎えるにあたり、当協会が満を持して準備してきました「SDGsみらい塾」を昨年末にめでたく開塾しましたこと、ご報告できますことを嬉しく思います。SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年9月に国連持続可能な開発サミットにおいて国連加盟193ヶ国の全会一致で採択された、2030年までに貧困を撲滅し持続可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットから構成されます。SDGsが目指す持続可能な開発に向けては、その採択より10年前、2005年にUNESCOは国連ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)の10年実施計画を策定しました。それ以来、私たちユネスコ協会は、地域のユネスコスクールを中心として学校での持続可能な開発のための教育を支援してきましたが、このたびのSDGsの採択に合わせて市民にとってのそのような学びの場として「SDGsみらい塾」を開設することにしました。SDGsによる社会の変容をもたらすには、結局は社会を構成する市民ひとり一人がSDGsの目指す理念を学び、日々の行動がその理念に沿うように変容しなければならないと考えるからです。
当塾の立ち上げに向けては、まず市民の方に広くSDGsとはどういうものかを近隣NPO団体でのいくつかの活動の紹介を通して知ってもらうための、「SDGsみらい塾」開塾記念シンポジウムを昨年10月20日に開催し、その1ヶ月後の11月24日に開塾、今年7月27日を最終回とする当塾第1期が始まりました。一方で、昨年11月3日に開催された鎌倉市市民活動創立20周年ファンド審査会で応募23事業の中で当塾第1期事業は最高評価点を得て、申請額の助成金をいただけましたので、運営資金面に関する心配は基本的に無くなり、大変ありがたく思っています。
「SDGsみらい塾」の1期は、毎月1回(原則、第4土曜日の午後半日)、各回でSDGsの17ゴールの中の2ゴール(初回は総論と第1ゴール)を順に学びますので、合計9回、9ヶ月にわたるロングランとなります。SDGsは社会、経済並びに環境にまたがって、トータルで地球全体としての持続可能な開発の実現を目指す目標であるゆえに、一部のゴールだけを学んだだけではSDGsを正しく理解したことにならないからです。それぞれのゴールに対しては、領域が多岐にわたるため豊富な実践を積み上げておられる方を個別に捜して講師をお願いしました。また学び方については、学校におけるような一方的に教えられるスタイルでなく、受講生がいくつかのテーブルに分かれて互いにディスカッションをして、みんなで色々な答えを出していく過程を講師にリードしていただくアクティブラーニング形式を採用することにしました。そのようにして、将来に出会うであろう新たな課題や状況にも柔軟に対応できるようになる学びの場であって欲しいと願っています。
 

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