ひろば
「『今』自分に出来ること」 斉藤幸江
2年程前より、相田みつおさんの「自分の番いのちのバトン」と言う詩を小学校へ届ける活動をさせて頂いています。
詩の内容は一人ひとりの命の尊さを、やさしい言葉で語りかけている素敵な詩です。この詩が一人でも多くの子供達の心に届き、命の大切さ、生きる勇気や意味を考えるきっかけになってくれたらと思い始めました。この2年の間、校長先生方の協力も頂き、沖縄はじめ、鎌倉、藤沢の11校の小学校に届けることが出来ました。
小さな活動ですが、一人でも多くの子供達に届けたいと願っています。
「水墨頌」 鳥山 玲
水墨の世界に魅せられて、そのモノクロームの世界をテーマに自分の表現を拓きたいと、様々試みている昨今です。
悪戦苦闘で四苦八苦しておりますが、その奥深い魅力に引き込まれ時の経つのを忘れる日々です。「墨に五彩あり」とはよく耳にしますが、その境地にはほど遠く、一彩の中にいくばくかの差異を視るような、そんな心もとない状況です。水や紙の微妙なコンディションに左右され、二度と同じ出会いはない正に一期一会の世界。
水墨の“幽玄の世界に游ぶ”という憧れの境地には程遠く、遥か彼方に向かい遠い旅路に一歩踏み出した、そんな実感を覚える今日この頃です。
「江差ユネスコ、呱々の声」 庭山啓子
私の心に残る故郷・江差は、日本海に面した長いダラダラ坂で二分された細長い街です。この道は町の歴史を見つめてきた象徴的な坂道で途中には名刹法華寺の山門がそびえ、隣には鐘楼が堂々と構えている。落日が迫ると南国のそれかと思う太陽が一層の輝きを増し、空も海も人をも茜に染めてゆっくりと沈んでいく。
時を告げる法華寺の鐘が人びとの五臓六腑に浸みわたり、一瞬息をのむ美しさ。往年、頼三樹三郎が江差八景に描いた「法華寺の晩鐘」は今も人びとに感動を与えている。裏山には戊辰の戦で倒れた志士たちが眠り同じ景色に酔ってきたことでしょう。
いま、この地に、改元一号「江差ユネスコ協会」が誕生します。
「『まんぷく』物語」 渡部研自
朝ドラ「まんぷく」が好評だった。16歳で日本に帰化した台湾生まれの安藤百福氏(日清食品創業者)がモデルです。1958年即席ラーメンを発売、1971年カップヌードルを世にだした物語です。私は1975頃、香港に住んでいて味にはうるさい香港中国人がチキンラーメンを常食にしていることを知り驚きました。
いわき市発行の「日々の新聞」によると、日清より数ヶ月早く「鶏糸麺」と「長寿麺」というのが発売され、更にその2年前に第一次南極観測隊が南極に持っていっていることも知りました。
私の推論。「即席ラーメンは南極観測隊用食品として開発が始まり、これを大阪の商人達が国内と東南アジアの流通網にのせて画期的新商品として成功させた。」
「8月、TICAD7に注目を」 小池 治
本年8月28日~29日に横浜で第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が開催される。TICADのTは、Tokyoだが、第4回(2008年)、第5回(2013年)に続き、今回も横浜での開催となった。
TICADは日本政府が主導し、国連機関等と共同で開催するアフリカ開発支援のための国際的な枠組みである。国際社会は2000年からミレニアム開発目標(MDGs)を立てて世界の貧困撲滅に取り組んだが、アフリカの国々では紛争や気候変動によって貧困はさらに深刻化している。
現在のSDGsはMDGsの後継プログラムである。SDGsは国際社会の共通目標であるが、アフリカの持続可能な開発なくしてSDGsの成功はない。日本は何ができるのか。ぜひTICAD7に注目してほしい。