2018年度 鎌倉ユネスコ ユース賞
~青少年委員会~
2019年2月3日(日)ユース賞表彰式は、被表彰者関係者30人近くの参加を得て鎌倉商工会議所地下ホールで開催された。
2018年12月22日、鎌倉市教育委員会から佐藤竜二、小松原崇の両指導主事に審査委員をお願いし鎌倉ユネスコ関係者が加わり審査会が開催された。今年度ユース賞は8件の応募があった。ユネスコ精神に照らしたそれぞれの活動の評価について厳正な審査の結果、以下のとおり決まった。以下は審査委員の小松原先生講評より抜粋。
最優秀賞:北鎌倉女子学園中学校・高等学校 生徒会みどりの会
学校内から視点を地域に広げ、地元北鎌倉の振興、活性化にどのように寄与できるかを自ら考え店舗に足を運び「ガイドマップ」を編集発行、しかも英語で併記して北鎌倉周辺の店舗の紹介に加え、観光地におけるマナーや日本語でどのように挨拶すればよいか紹介しているところが素晴らしい。
優秀賞:横浜国大付属鎌倉小学校 児童会及びユネスコ委員会
自分たちの出来ることを自ら考え、計画し行動に起こしたことが評価できる。授業の始まる前に不要になった洋服を回収し団体をとうして難民キャンプに送る活動は大切。
優秀賞:鎌倉学園中学校・高等学校 インターアクト部
継続的かつ多岐広範に渡る社会貢献活動。クリーン活動として、由比ケ浜海岸清掃、通学路清掃、観光地看板磨き、地下道・高架磨き、飛び砂の除去活動。防犯活動として、警察署主催「防犯紙芝居」出演等の活動。慈善活動として、あしなが募金、赤い羽共同募金参加。高齢者支援として、高齢者宅の草刈り活動。イベント参加として、認知症ネットワーク「かまくら散歩」、鎌倉を美しくする会「らくがき消し」、震災時津波非難訓練など。
優秀賞:神奈川県立七里ガ浜高等学校
継続的な地域貢献活動としてのボランティア活動。具体的には高齢者施設や障害者施設だけでなく保育園への施設訪問、赤い羽根共同募金の毎年の参加、江ノ島や七里ガ浜海岸の清掃、広町緑地田植祭参加など、学校の近くにある今ある鎌倉の自然をどう守っていくかこれからも継続してほしい。
奨励賞:鎌倉高等学校
2人の研究で、向瀬綾乃さんのレポートは久米正雄をクローズアップした。久米らが発案した「鎌倉カーニバル」や「鎌倉ペンクラブ」は今なお現在に至っている。久米の存在が鎌倉における様々な文化的活動のきっかけになっていることをレポートとしてまとめている。末松龍さんのレポートは、鎌倉の寺社の建築を調べているうちに、気が付いたら鎌倉の洋館に興味が湧いていた。まさに主体的に研究していく楽しさ躍動感が伝わってくる。
奨励賞:清泉女学院中学・高等学校
生徒有志の皆さんによる「杉原千畝の生涯に学ぶ活動」。授業をきっかけに「平和」について考え、「命のビザ」でしられる杉原千畝をテーマに調べパネル展示をしたことが評価できる。
奨励賞:御成中学校 ボランティア部
点字絵本、サウンドテニス、赤い羽根共同募金、ベルマーク・エコキャップ回収、高齢者との交流など。自分たちが地域のために出来ることでこつこつと地道に活動を継続していることが評価できる。(文:小川・光永, 写真:長嶋)