文化遺産学習会

仏法時跡の発掘現場見学

秋晴れに恵まれた9月21日(土)、参加者32名で鎌倉市教育委員会、世界遺産登録推進課、小松課長、文化財課、玉林課長補佐外2名の方の案内により、世界遺産登録推進のため発掘調査中の「仏法寺跡」を見学しました。

現場は市内坂之下と極楽寺の境界になる霊仙山と呼ばれる標高80m程の山頂付近に位置し、鎌倉幕府が滅亡した元弘の乱(1333年)で新田義貞の鎌倉攻めの激戦地となったところです。

太平記などの歴史書を通していろいろと知識を得ていますが、実際に現場を目にすると、当時の戦いの様子が実感できたような気がしました。

江戸期の古絵図に仏法寺という寺院 が描かれていますが、建物の土台としてすえた礎石や柱の穴の列などを見て大きな建物があったことがわかったような気になり、また雨乞いを祈願したという池の底から出土した写経

今まで何度か発掘現場を見学しましたが、いつも思うのは、調査が終了したら埋め戻してしまうのでなく保存できないものかということです。 鎌倉の海が見下ろせ、大仏が遠望できるすばらしい眺めの所だけに尚更惜しい気がしてなりません。

このような遺跡が、いつでも目にすることができる状態にあることによって人びとの歴史への理解が深まり、ひいてはこのことが、世界遺産登録推進の気運を盛り上げることになると思います。 (赤井)

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