ハーイこんにちは
～鎌倉の御代川・代表取締役御代川総一郎氏～
今回は鎌倉ユネスコの法人会員であり、会報の広告主でもある御代川さん の代表取締役御代川総一郎氏を訪問し ました。 
由比ガ浜のお店に入ると平山 会長直筆の「御代川」という書が飾ってあった。そのほかお店のあちらこち らに画家や文学者などの作品、文献、さらに陶器、武具などが飾られており 経営者の芸術への理解のほどが、しのばれる雰囲気でした。総一郎氏は明るく笑顔を絶やさない二代目。
● 御代川という姓がお店の名前なん ですね。ご出身はどちらですか？
○ 千葉県の鎌ヶ谷です。父、御代川 鯉之助は「新喜楽」で腕のの良い最年 少の料理長でしたが、昭和24年に赤坂 で料理屋を始めました。
● 味と腕にひかれて大繁盛なさった そうですが、どんな人がご来店なさっ たのですか？
○中曽根首相、三木首相、福田首相 実業界では三菱系の方がた、川端康成 棟方志功、日本画の福王寺法林、奥村土牛、岩橋永遠、前田青邨各先生がたのご贔屓を戴いておりました。
● 鎌倉で開店したのはいつですか？
○ 昭和48年12月31日。前田先生のお勧めで､これはよく覚えています｡４９年の元旦が初日でした。大学を卒業して家業に入った２年目でした。御代川のロゴやのれんは棟方、奥村両先生の作品です。
● 平山郁夫会長との出会いは、前田先生がお連れしたのですか？
○ いいえ、確か平山先生は父親と一緒に「絵を描いてください」と頼みに行ったのが、最初だったと思います。 院展の100周年のとき､招かれて行ったのですが、平山先生が英語でスピーチなさったのには驚きました。圧倒されましたよ。
● 社長のお店に対するお考えをお聞かせください。
○ 私の考えは一冊の小冊子にまとめてありますので､ぜひ読んでください｡ ということで小冊子を開くと、まず「元気」という言葉が目に飛び込んできた。説明文によると「人間も企業も元気が一番です。元気な企業を目指します」とある。ページをめくると「御代川の心得」が出てきた｡１.笑顔 2. 発声 3.礼儀 4.節度 5.清潔 6.機敏7.清掃 8.感謝 9.素直 10.一生、と社員に対する心得を説き、「顧客に対する誓い」は 1)正直 2）お客様 3)協力 4)天下の包丁 5)進歩発展 6)感謝 とまとめている。顧客の満足度中心に まとめていたのはさすがで、天下の包丁では料理・酒、サービスのプロ集団が我々だ、と誇り高い。今年のテーマは「熱意」。人に喜ばれてこそ会社は発展する、と述べている。この精神を忘れない限り繁栄すると思った。