平山画伯の「欧州写生絵巻展」
~東京銀座の教文館ウェンライトホール~
平山画伯の「欧州写生絵巻展」平山郁夫画伯が最初に海外への写生研修旅行にでかけたのは1962年のことでした。美術家として日本から初めて選ばれ、ユネスコ・フェローシップを受領しての出発でした。シルクロードへと続く、画伯の海外への旅の序章はユネスコによってもたらされたのでした。その40年を記念し、3月29日から4月17日、東京銀座の教文館ウェンライトホールで「平山郁夫・欧州写生絵巻展」が開かれた。 「東西宗教美術の比較」が研修テーマだったこの旅は6ヶ月に及び、イタリア、フランス、イギリス、オランダ、ドイツの5カ国を歴訪、600点ものスケッチが描かれました。寺院や街並みの静謐な素描と共に、そこに生きる庶民の姿も多く、人間に寄せる画伯の温かいまなざしを伺い知ることのできる素晴らしい展覧会でした。カットは同展出品作の絵はがきから。