ひろば

高齢化社会に活力を

橋本 正道

高齢化社会にあって定年後も地域社会で明るく生活しましょうということを提唱してシニアの会を発足させ8年目を迎ました。 その活動の理念は、高齢者は決して社会的弱者ではなく、人生の完成期において、元気で積極的な意欲を持った人々であり、パワーをもっているということです。 したがって、高齢者は誰かが何かを「やってあげる」対象者ではなく、「自分自身で何かをやっていくことのできる存在」であるということを念頭に、活動を続けていきたいと思っています。

「花 無 心 招 蝶」

山田 洋子

花は、人がみていようと、見てなかろうと、咲くべきとき に、精一杯心をこめて咲くのです。自分を綺麗だ、とも香りが良いともいわず、自己顕示せずに黙って真心をもって咲いているのです。黙って何の評価も求めず、無心で咲いているから、蝶が寄ってくるのです。 我々もこの様に言葉なく、ただ美しく、人を感動させる人生をいかに送れるか、神からいただいた、たった一度の人生を生きていて良かったと思えるよう、残り時間を見つめる今日この頃です。

鎌ユと識字支援活動

田村 耕一郎

鎌ユの識字支援活動は世界遺産の地域に的を絞っています。カンボジア、ブラジル、ペルー、ネパールでの学校建設、教材文具等の支援に取り組んでいます。非識字率の高い地域の子供達が、読み書きや自立への技術を学び、自国の文化遺産や自然環境を守り抜き、次世代に引き継ぐ事を我々は願っており ます。又、現地スタディツアーを実施し、支援の状況を確かめ交流を通じ、異文化理解にも努めています。日本の常識が通用せず学ぶことも多々あります。鎌ユはこの草の根運動の積み重ねを通じて、世界遺産の保護保全運動に協力しています。 皆さん、ご一緒に輪を大きく広げませんか。

私の「なんでかな?」

冨井 妙

今、少子 化に歯止めを掛けようと国をあげて躍起になっている。ちょっと前に地球は人口急増で次世紀には支えきれないと聞いた覚えがある。中国は国をあげて少子化を推進している。なぜ我が国では子どもを増やす方向になるのかな。日本の食料自給率で支えられるのは4千万人位とも言われている。他国に頼って生きている日本国の適正な人口はどの位なのだろう。 グローバル化と言いながら自国のことだけで多い少ないと騒ぐのはなんでだろう。グローバルな活動をしているユネスコの皆さん、教えてください。

平 和 憲 法 を 大 切 に

鎌田 三重子

平和憲法の行方がこころぼそくなって 来ました。私が小学二年の時に太平洋戦争が始まりました。子ども心に、怖い大人がだんだん増えて来たなァ という漠然とした不安を感じたものです。体育の先生が、妙に大声で怒鳴る、兵隊さんが威張るなど眼を合わせたくない大人が、街の中に増えていきました。兄も戦死しました。 疎開へもやられました。 こんな事は思い出話として美化するようなものではありません。私たち大人は、子どもたちへの責任として、もっと厳しい眼で政治を監視しなくてはいけないと思います。

「 豊 か さ 」と は

沼野 輝彦

江戸開府400年。書店には、江戸に係る書物がこのときとばかりに目白押し。江戸の町の切絵図を買ってみた。景観はともかく、道筋だけは今とさして変らないところもあるから、これを片手に歩くと江戸時代にタイム・スリップしたようで楽しい。 その一方、古い地名や町名が惜しげもなく捨てられているのには驚かされる。地名や町名は、単なる符号や記号ではない。それ自体が一個の歴史。なのに行政効率向上の掛け声のもと、簡単に抹殺されてしまった。江戸と現代、さてどちらが豊かな時代なのか。

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