神奈川県ユネスコ連絡協議会
~2003年度第15回定期総会~
6月12日、鎌倉生涯学習センター において神奈川県ユネスコ連絡協議会の総会が開かれた。担当の小田原ユ協の司会ではじまり、開会の言葉は副会長の森井鎌倉ユ協理事長。相田会長の挨拶、同会長のもと、議題に入り2002年度の事業報告、決算報告、監査報告が承認された。つづいて2003年度の事業計画案、予算案の説明があり承認された。また役員案が説明されて承認された。神ユ連の会長は鎌倉の森井曠雄理事長、理事に丸山泰世副理事長、久保ツユ子事務局次長、里吉弘治事務局次長が就任した。事務局長は山田ミヤ子事務局長が兼任する。
-記念講演-
国連勤務の経験を持つ清水義和講師(鎌ユ会員)が「国連のあるべき姿」という題で記念講演を行った。講演後、質疑応答が活発におこなわれた。つづいて各ユ協の活動内容の説明があり、情報交換をおこなった。
<要旨>
最初に国連創設に尽力したトルーマン大統領の言葉、80番目の参加国となった重光外相の言葉、そしてアナン事務総長の言葉、川口外相の国連への期待が紹介された。国際連合の歴史から始まって加盟国、安全保障理事会、日本の加盟など、次に大量破壊兵器、イラク戦争、北朝鮮問題、最後に日本の役割についてまとめてくださった。 特に、印象深いポイントを報告したい。国連に永世中立国スイスが、なぜ加盟していなかったかというと、スイスは国民投票で、いままで否決されてきた。今回は22州のうち18州が賛成して55%の人口が加盟に同意した。 大量破壊兵器(WMD)には、核兵器生物兵器、化学兵器がある。核兵器の問題点は運搬手段。広島、長崎の場合は航空機で運んだが、いまはミサイル。北朝鮮のノドンは核弾頭が可能といわれている。 1970年に発効した核不拡散条約は、1967年以前に開発し実験爆発させた米・露・英・仏・中国中心の条約。インド・イスラエル、パキスタン、キューバは加盟していない。この話から北朝鮮の動きがいかに戦略的かわかる。 また、世界の軍備費が約8000億ドル、そのうち43%がアメリカの軍事力で、当分、優位は動かない、など。