2003年中部東ブロックユネスコ活動研究大会
~平和の文化国際交流-世界寺子屋運動~
今年の中部東ブロック大会は9月6日~7日の2日間、伊豆長岡のホテルサンバレーで開かれた。ホスト役は沼津ユネスコ協会。
基調講演をガーナ出身のオーガスティン・アウニ氏が、「育英こそ百年の計」と題して講演した。
パネル・ディスカッションは二つのテーマ「平和の文化国際交流」と「世界寺子屋運動」。
2日目の記念講演に地元出身の落語家立川文志師匠が登場した。
鎌倉ユネスコからは7名参加。
森井理事長は日ユ理事として、日ユ野口理事長の挨拶文を代読した。
また、丸山副理事長はパネル・ディスカッションの中で報告者として鎌倉の事例を紹介した。(以下参照)
鴇澤理事は日本ユネスコ国内委員会報告をおこなった。
平和の文化国際交流 鎌倉ユネスコ協会からの報告
鎌倉ユネスコ協会では、活動事業を六つに分け、それぞれに担当の委員会を設けて事業を実施しています。
委員会は、識字運動支援、世界遺産保全支援、青少年育成、コミュニケーション、国際交流、組織及び事務局です。 これらの委員会はそれぞれ平和の文化国際交流に何らかの形で参加しているわけですが、交流の目標をどこに向けるかにより次の3つに分類できます。
1.海外に向けての交流
識字運動・世界遺産保全の支援金 等による支援と顔の見える支援と してのスタディツアー実施(カン ボジア、ペルー、ブラジルその他)
2.海外から迎えての交流
JICA青年招聘地方プログラム の受入れ(ミャンマー、中南米混 成、タイ)歓迎会での伝統文化体 験、ホームステイ、ユースクラブ によるフェアウェルパーティ 湘南国際村のホームステイ受入等
3.地域・市民の中での国際交流
ユネスコ市民公開講座・ユネスコ サロンにおける支援報告会・世界 遺産現状報告会。毎年の鎌倉国際 交流フェスティバル・市民フェス ティバルでの活動紹介、支援先民 族衣裳紹介、バザーでの交流
これら一つ一つは小さな交流ですが、多くの民間ユネスコの活動の積み重ねによる平和の文化国際交流が国際間の相互理解を育み、人々の心の中の平和の砦が現実になればと願っています。(丸山)
-中部東ブロック大会に参加して-
今年は沼津ユネスコ協会が担当で会場は、沼津の奥座敷伊豆長岡のホテルでした。鎌倉からは7名参加しました。基調講演はガーナ生まれで日本に留学されて、今は新潟県の長岡の大学で、英語の講師をされているオーガスティン・アウニさん(48歳)でした。 「育英こそ百年の計」と題して外国人の立場から、現代の日本の教育について痛烈な批判をされました。 彼が日本に留学したのは90%以上の人が字を読む国とはどんな国なのだろうと思ったからだそうです。現代の日本の若者は感謝の気持ちがなく人にやって貰うのは当たり前だと思っている。 「いいえ」と言える人間、自分が人の為に、どれだけ役に立つ人間であるかを育むことが大事であると言われたことが印象的でした。 彼は昨年ガーナの学校がハリケーンで屋根が吹き飛んだので新しく学校を建てたそうです。日本の子供たちをガーナへ連れていきたいと何度も言われました。私も体験から「百聞は一見にしかず」だと思いました。 パネルディスカッションは時間がないという司会者の発言ばかりが印象に残っています。もう少しテーマを絞って欲しいと思いました。 夜の懇親会は、なんと芸者さんがいらっしゃって、びっくりしました。立食でもいいから各地の協会の人との交流が持てた方がいいような気がしました。 2日目の記念講演は沼津出身の方の落語がありましたが、あまり盛りだくさん過ぎたのではないでしょうか? 来年は忍野ユネスコ協会の担当です。どうぞたくさんの人がご参加ください。 帰路は折角沼津まで来たのだから、おいしいお寿司を食べましょうと沼津港へ。伊東さんと鴇澤さんの車が鎌倉に着いたのは夕方でした。