情報ア・ラ・カルト
~平山郁夫シルクロード美術館、八ヶ岳の山麓にオープン~
日本文化の源流を求め百数十回にわたるシルクロードの旅を重ねた平山郁夫画伯が夫人と共に蒐集したコレクション9003点の寄贈を受けて設立された財団法人「シルクロード美術館」が、八ヶ岳の麓に完成、7月17日、オープニングセレモニーが開かれた。
パリから来日したギメ美術館長は「カンボジア、アフガニスタンそして高句麗古墳群など、世界遺産登録実現にむけて、平山さんは国や政府ができないことを、志があれば個人でもできるのだということを行動で示してこられた」と祝辞。河合文化庁長官は「収蔵された平山コレクションは、美術品としてのみならず東西交流の貴重な証し。夫妻がシルクロードに寄せる愛情の結晶」と称賛。
テープカットを前に平山画伯は館長に就いた美知子夫人に寄り添い「これで貴重なコレクションを研究者や社会に開放するという長年の願いが実現しました」と語っていた。
開館記念特別展「平山郁夫の絵画とシルクロードの遺産」は11月29日まで(火曜休館)。JR小海線の甲斐小泉駅から徒歩1分の高原にある。写真は開館式での平山ご夫妻。 (尾花)
磯田妃芳会員が第一回カンヌ国際芸術祭りで受賞
「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画展審査員としておなじみの磯田妃芳会員が、第一回カンヌ国際芸術祭で「コートダジュール国際芸術賞」を受賞しました。この芸術祭は有名なカンヌ映画祭の会場パレ・デ・フェスティバルを使って国際的な芸術祭を開催しようと日仏の美術関係者が数年前から進めてきた計画で7月8日~10日開催されたのです。伝統美術から現代アートまでの約800作品を飾る日仏交流イベントでした。尚、「妃芳ア ート展」が9月24日~29日、日本橋のDIC COLOR SQUARE で開催される予定です。 (鴇澤)
ネパール植樹
山田養蜂場(賛助会員)は、ネパールでの植樹活動に取り組み、今年で6年目。
一般参加のボランティアを含めて、今年は総勢22名が参加。雨季に入った7月12日にカトマンズ近郊の山で、村の人々と共に植樹を行なった。
現地の人々の生活に役立つ材木や薪・果樹・蜜源になるような樹木をこれまでに、17万3千本あまり植えてきた。
「私たちの活動がネパールの自然と人々に豊かな実りをもたらすことを願い、今後も持続可能な支援を行なっていきたい」と山田養蜂場からのコメント。
鎌倉で売れている本
倉部・清原という気の合った日本ユネスコ協会連盟もと職員の青年2人が、草野双人のペンネームで著した文春新書「雑草にも名前がある」(700円)が、なぜか全国の中でも鎌倉の書店でいちばん売れているのだそうです。踏まれても勁く生きる身近な雑草たちの生態に擬して、実は2人の研究分野である南米移民やハンセン病文人はじめ個性ゆたかに生き抜いた野の人びとに光をあてた28篇を収録。読後に、道端の雑草に足をとめたくなる不思議な引力をもつ書。(尾花)
フランスの大学生、生け花にチャレンジ
湘南国際交流会と日本語COSMOSの夏の活動である「フランス大学生日本語・日本文化研修」が今年は7月4日~8月1日に行われました。
日本文化のひとつである生け花研修には7月14日に数名を私の「イケバナサロン」にお迎えして、日本人参加者達と交流を深めながら楽しんで頂きました。
初の経験とも思えぬほどの枝や花を挿す手捌きの器用さに驚ろかされました。洋の東西の文化や芸術の相違を一言で表現すれば、西洋ではシンメトリーを基本とし、東洋では逆のアンバランスを基本としますが、学生達は東洋の美の方程式には何の抵抗もないようでした。 (栗村淑香)
東ティモールにODAの現場を見る
外務省主催/ODA民間モニターに選ばれ、7月18日~7月24日の間、今世紀最初の独立国たる東ティモールへ行ってきました。
同国は16世紀初頭のポルトガルに始まり、一昨年インドネシアからの独立を果たすまで他国の統治下に置かれていました。今は国連PKO部隊も引き揚げ、JICA、UNDP、NGO等の協力の下に新しい国造りに邁進しています。
然し社会インフラは依然として未整備であり、東南アジアで最も貧しい国家ながら、人々は明るい未来を信じて日々を送っています。 (神代實)