情報ア・ラ・カルト
~“平成の洛中洛外”平山郁夫展ユニークだった三笠宮さまのご挨拶~
東ヨーロッパを起点にシルクロードを通って日本に伝来した文化が花ひらいた京都をテーマに、平山画伯が数年かけて完成した「平成の洛中洛外」展が、三越日本橋本店で1月11日から3週間にわたり開催された。
京都御所と二条城を中心に据えた各4曲1双の大作をはじめ新作67点を展覧の会場は壮観で、車椅子で来場の高山辰雄画伯が、屏風絵の前では遂に立ち上がって絵に食い入るように見入っていた姿が印象的だった。
また初日レセプションには三笠宮崇仁殿下ご夫妻が臨席。ご挨拶で「私も東京芸大で講義した立場から、平山学長は上司だった」と会場を涌かせたあと、マイクをしりぞけて、「平山さんの画業は瀬戸内の島で育ったことで育まれた自然との共生感と、被爆の惨状を目のあたりにしたことで生まれた思想とが色濃く影響している」と朗々と語り、最後を絵筆を折って夫君に尽くす美知子夫人への賛辞でしめくくった。
なお、鎌倉ユネスコは同展会期中、のべ60人の会員が会場で平山会長の“世界遺産支援絵はがき”のキャンペーンセールに立った。(尾花)
高校生2人 訪仏スタディツアーに入選
松井秀喜選手がホームラン1本放つごとに背番号にちなんだ55万円が寄付され、日本の中・高校生が見聞を広めるスタディツアーに、鎌倉ユネスコの高校生会員・園田光君と池本碧さんが選ばれた。論文コンテストに応募した全国2000人ちかい中から25人という狭き門を突破した一行は3月29日出発、フランスの世界遺産やユネスコパリ本部を訪問のほか、フランス・ユネスコクラブのユースとの交流も組まれている。主催は日ユ協連。ちなみに松井選手の昨シーズンのホームランは34本だった。(尾花)
大船中学ボランティア部の生徒さんの感想
“ネパール寺子屋指導者サキヤ氏のお話を聞いて”★ユネスコや寺子屋の今まで知らなかったこと良くわかりました。2年Tさん★非識字の人がもっと知識を身につけてほしい。女性も男性と同じように教育を受けてもらいたい。1年Tさん★いろいろな国で食べ物が無かったり、水が悪かったり学校に行けなかったり大変だと思った。それに比べて、私たちは幸せなんだと思った。2年Yさん★サキヤさんの「今まで学校に行けなかった子どもたちが、寺子屋を作ったことで勉強ができ、うれしそうな顔をしてくれることが、この活動をして一番よかったと思う」という言葉、私たちの活動によい励みになった。3年Tさん。 (山田ミヤ子)
“ふれあい体験学習・ユネスコ”参加、手広中学の生徒さんの感想
参加者15名全員が「ユネスコのことがわかった」また「全ての人たちが読み書きできるようにならなければいけないと思った」とのこと。そしてまた「国際交流フェスティバルに参加して自分たちの作品を売り、売ることの大変さ、買っていただいたときの喜びを知った」。「売り上げ26、970円が識字・寺子屋に役立つと思うとうれしかった」。「この地球にいるのは人間、その人間が貧しい人間を助けなければ全員が平和という笑いにならないのではないか」。などとても素敵な感想を寄せて下さいました。(山田ミヤ子)
国土交通大臣が表彰
緑を守る鎌倉の功労者国土交通大臣が表彰する「平成16年度「都市緑化功労者」に広町の保全を推進してきた「鎌倉の自然を守る連合会」と並んで鎌倉ユネスコ協会監査役の高柳英麿さんが選ばれた。 戦争中戦闘機用のガソリンにするための松根油をつくるため松が切り倒され、鎌倉がまだ殺伐としていた昭和49年頃から、高柳さんはボランティアで植樹を行ってきた。若宮大路周辺や寺社、公園に山桜など500本以上の樹の植樹を続けてきた。高柳さんが結成した「鎌倉緑の会」は子どもたちに緑の大切さを伝えたり毎年5月には他の環境団体と一緒に「若宮大路グリーン・クリーン運動」を主催、この運動には鎌倉ユネスコも毎年後援・参加している。 (岡野)