2012年度「鎌倉ユネスコ ユース賞
~1月26日に市役所で表彰式を開催~
鎌倉ユネスコユース賞は2012年度の選考会を1月5日に開催し、鎌倉市教育委員会の渋谷亮太先生、中尾祥子先生と鎌倉ユネスコ協会の石田理事長、尾花副理事長など、計7名の選考委員によって下記の受賞者を選びました。選考対象は学校推薦7件、理事会推薦6件で、学校推薦でユース賞にもれた鎌倉女学院中学校高等学校には努力賞が贈られました。
表彰式は「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの絵画展」と合同で、1月26日午後2時から松尾市長も出席されて市役所第3分庁舎講堂において開催されました。
ユース賞の講評をお願いした渋谷先生は次のように述べられました。「最優秀賞の清泉小学校2年ナザレト組の皆さんは、チャリティーもただ行うのではなくて、自分たちも大船渡の方々を思いながら、他力ではなく小さな我慢を,自分たちができることを実行したところが素晴らしいと審査員も心打たれて評価しました。被災地では今もなお復興に向けて努力を続けている人がたくさんいます。そんな人のことを思いながら小さいながら自分たちのできることは何かと考え実行していくことは、現地の人々の大きな励みになっていると思います。ぜひこれからも3.11のことを忘れずに、現地の人々に笑顔が戻ってくるような活動を行って欲しいと思います。今回素晴らしい活動が多くありましたけれど、一番大切なことは『継続』だと思っております。今日からユネスコの精神を持って新しくスタートしていただきたいと、そしてまたユース賞の候補となられることを祈念して講評とさせていただきます。」
最優秀賞の清泉小学校、星子大弥さんは自分たちの活動についてこんな発表をしてくれました。「本当はみんなで東北に行って何かをしてあげたかったのですが、それは難しいので、学校でできることにしました。毎日色々なことを我慢してチャリティーをしました。お弁当のおかずを我慢して、そのお金をチャリティーしたり、バスに乗らないで歩いてその運賃をチャリティーしたり、あるお友だちはおやつを毎日我慢していました。また、クリスマスにはクリスマスケーキを我慢しているお友だちもいました。家族も協力してくれました。お友だちのお父さんはビール代をチャリティーして下さいました。あるお母さんは食後のデザートを我慢して下さいました。僕の家族は焼肉を家族で食べに行こうとしたけれど、それをやめてチャリティーしたこともありました。小さな小さなお金ですが、みんなで貯めてお送りすることができました。僕たちのチャリティーは、掃除機がなくて困っているおうちに使われたり、公民館の本棚に使われているそうです。」
今回で10回目のユース賞。小学2年生が感動のスピーチをしてくれました。(伊東)
2012年度ユース賞受賞校
賞 | 受賞者・団体 | 活動内容 |
---|---|---|
最優秀賞 | 清泉小学校 2年ナザレト組 | 大船渡の方々へのチャリティー |
優秀賞 | 神奈川県立鎌倉高等学校2年 泉田成美・竹下優紀 |
鎌倉についての地域学習と 世界遺産登録事業への協力 |
優秀賞 | 神奈川県立大船高等学校 生徒会・野球部 |
国内外でのボランティア活動 |
ユース賞 | 神奈川県立深沢高等学校 ボランティア委員会 |
ボランティア活動 |
ユース賞 | 神奈川県立七里ガ浜高等学校 ボランティア部 |
ボランティア活動 地域連携活動 |
ユース賞 | 神奈川県立鎌倉高等学校 科学部 棚井ゆりか |
金環日食作品コンテストの 高校生写真部門で全国3位 |
ユース賞 | 鎌倉市立深沢中学校 合唱部 | 老人ホームでの発表会・交流会 地域のイベントへの参加 |