日本ユネスコ運動全国大会報告
~テーマは「ユネスコ活動が発信する未来に向けたメッセージ~
第69回日本ユネスコ運動全国大会in東京は、9月14~15日めぐろパーシモンホールで開催された。大会テーマは東日本大震災から2年半が過ぎて「ユネスコ活動が発信する未来に向けたメッセージ」。
大会の詳細は、連盟の発行する機関誌「ユネスコ」に掲載される。ここでは筆者の感想を報告する。
第一日目は基調講話。講師は松田 昌士協会連盟会長。①東日本大震災の募金の話。現在の実績は41億円を超えた。募金は時間がたつと集まりにくい。しかし企業もまだ協力してくれる。特に教育に重点を置く募金は勢いを衰えていない。②世界は平然と血を流している。ユネスコ精神はどこへ行ったのか。
ご自分の経験として米国で行った時の演説「アメリカには正義はあるのか」と述べた3時間半後に、元国務長官から翌日の朝食を誘われた。この情報と判断の速さに驚き、逆に日本はパフォーマンスで動くことに気付いた。③最後は持論である学校制度の改革に取り組みたいと述べられた。
第二日目は、特別講演「私たちが次世代につなげ、残すべきこと」講師はユネスコ親善大使千玄室氏。1時間の予定が40分に短縮されてのお話であったが、世界遺産は、意義を考え直さなければならない時期に来ている。世界遺産の目的は次世代に残すこと。
そのために、教育は大切であり、ご自分の豊富な経験から中教審、日教組、少年法など、さらに日本の食文化、ひらがな文字にも触れ、次世代の子どもたちには「啓発力」「想像力」「実行力」を養成する必要があると強調された。 (鴇澤)