ひろば
住友活機園(重文・伊庭貞剛記念館)を訪れて
須藤 秀一郎
晩秋の良き日に、高潔な実業家として知られる住友2代総理事、伊庭翁が引退するにあたり別墅として建築した邸宅を訪れました。清楚を第一に設計された洋館・和館そして庭園、いたる所に進取の工夫と匠の技が隠されている内部造作の見事さは、粋人であった在りし日の翁を偲ぶことができました。しかし最も感銘を受けたのは、翁が書いた「少壮と老成」という一篇にある「事業の進歩発達に最も害をするものは、青年の過失ではなくて老人の跋扈である」の言葉で、我が意を得たり、でした。良き友人たちと一緒の旅であったこともあり、帰路は何か精神が満たされた気分でした。
鎌倉ユネスコ
宮田 君代
私は初めてユネスコ主催の企画に参加したのは、友人に誘われて地熱発電所見学のツアーでした。ユネスコの名前は、耳にしておりましたが、実際どんな活動をしているのか、わかりませんでした。入会してから一年、鎌倉ユネスコ主催のアジアユースオーケストラ、民族衣装試着体験、水力発電黒部ダム見学に参加し、鎌倉ユネスコは多岐にわたり活動しており、世界中のユネスコ協会が平和のために活動していることを知りました。経済格差で貧困にあえいでいる人々のために、日本人は各地でいろいろなボランティア活動をしておりますね。私は毎日漠然と過ごしておりましたが、私に何ができるかと、反省と痛感の思いです。ユネスコが描く平和で平等な世界が一日も早く実現できますように祈る今日この頃です。
限界集落
鴇澤 武彦
10月中学時代の同期会に出席した。約50年前、私の父は無医村で働く医師であり、私は中学校を3つ転校した。三年の時は大きな中学校で三クラスあった。幸いにも旧友たちはすぐに打ち解けて話は弾んで楽しい時間を過ごしたが、地元で校長を務めた友人もいて、最近の学校の様子を聞いて驚いた。来春の新入生は、わずかに10名と聞いたからだ。
「限界集落」という言葉が頭をよぎった。過疎地で高齢化・少子化がすすむと経済的、社会的に共同生活の維持が難しくなり、地域の存続があやぶまれてくる集落のことをいうが、鎌倉のような観光地では、日本の人口減少に気が付かない。具体的な現実を前にして私は大いにショックであった。
2014年度アジアユースオーケストラ公演に向けて
佐藤 劭
本年度、鎌倉ユネスコ協会、アジアユースオーケストラ(AYO)にとって最大のイベントは、鎌倉芸術館でのコンサートが大成功に終了したことでした。
引き続き、2014年のAYOのコンサートツアーが決定しました。今年は中国4公演(上海、杭州、北京、天津)、香港3公演、台湾4公演(台北2公演、高雄2公演)、日本5公演(大阪2公演、綾瀬市、東京2公演)の計4ケ国9都市、16公演が決まりました。特筆すべきことは、昨年鎌倉で経験した公演運営とホームスティのノウハウを参考に大阪、綾瀬の両都市で、それぞれ2日間のホームスティが実現することです。当事者の立場として大きな喜びであり鎌倉ユネスコ、湘南国際交流会の皆さまのご支援ご協力に改めて感謝申し上げます。
お願い
小倉 寛子
パソコンすら出来なかった私が恐れ多くも安易な気持ちで事務局長をお受けし、2年半以上が過ぎました。
最初は皆様について行くのに無我夢中で考える余裕も無かったのですが、今ごろになって責任の重大さに気付き愕然。しかし、憧れの会長とお話し出来たり、毅然とした先輩方から学ばせていただいたり、事務局仲間の人材も凄い。人との出会いは私の宝です。
事務局よりのお願い
毎月皆さまのお手元にお届けしています封書の中には担当者の思いが沢山、沢山詰まっています。その思いを一人でも多くの方に読んで頂きたく、また多くの皆様にお会いできるのを何より楽しみに毎月心をこめて発送しています。会員の皆様のより多くの参加を心より待っています。