ペルー便り

アンデス山脈に恐竜の足跡が?!

私たちが住んでいるワラスの11月半ばの天気はたいてい毎日雨、雨、雨のはずですが、先日天気があまりにも良かったのでドライブに出かけました。アンデス山脈に恐竜の足跡が?!


私たちが向かった先は、太古の恐竜の足跡が残る場所。

アンデス山脈の雄大な山々を眺めながら走っていたら、道沿いすぐそばで直径60cmぐらいの足跡が目に入りました。

しかも一箇所だけではなく、数箇所で観察することができました。

ほとんどの足跡の主は「野獣の足」とも呼ばれる肉食恐竜テラポドスのもの。

2億年から6500万年前の間に食物連鎖のトップに立つ者として地球上に存在していたようです。巨大な恐竜が、数億年も前に今とは全く違う景色の中でノシノシと歩いたことを想像しただけでゾクゾクしました。
恐竜の足跡と同じくらい目を引かれるのが周辺に存在する地層。この地層の変化も大いに気に入り、感動しました。気が遠くなるほどの時の流れの中で地球が様々な環境の変化を体験しながら生きてきた証拠が、数々のデザインと色になって、地層にくっきりと刻まれていきます。アンデス山脈に恐竜の足跡が?!


かつて水平方向に形成されただろう地層は、地殻変動の影響か強大な力を受けて垂直(縦)に持ち上げられており、悠久の時間が作った自然の芸術作品のように見えました。


この恐竜たちの足跡とすばらしい地層が見られる場所はペルー最大の鉱山に向かう途中にあり、舗装道路を作った際にたまたま見つかったのであろうと思われます。

当時、この足跡を発見した人はどのような感動体験をしたのであろうか。壮大な景色、白き山々、恐竜の足跡、自然が作った地層アート。

想像の世界が大きく膨らんだ感動的なドライブとなりました。
(太田さやか)

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