鎌倉ユネスコユース賞

今年も7件の受賞者が決定

2013年度の鎌倉ユネスコユース賞の選考会は、1月12日に開かれ、鎌倉市教育委員会から馬見塚昭久先生と梅谷公雄先生を迎え、鎌倉ユネスコ協会の理事長ほかの選考委員により、下記の受賞者7件を選びました。 表彰式は「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画展と合同で、2月1日午後2時から市役所第3分庁舎で開催されました。講評をお願いした馬見塚先生は、次のように述べられました。鎌倉ユネスコユース賞の受賞者の皆さん
「最優秀賞の横浜雙葉小学校の宗教部員の皆さんは、アフガニスタンの子供たちの教育のための寺子屋建設のために鎌倉ユネスコ協会が取り組んでいる書きそんじはがきを集める運動に共感し、率先して先生や家族に提案、1000枚以上を集めました。
審査員の心を打ったのは、世界には学校に通えない子どもたちが7500万人、学校に行けず読み書きのできない人が7億8000万人もいることを思い、ユネスコ世界寺子屋運動の一環としての運動に参画し、素晴らしい成果を挙げたことです」。
「優秀賞は、清泉小5年の皆さんの『ハンガーバンケットの体験学習』でした。食糧事情の大きく異なる世界各国には、飽食から飢餓までの色々な国があります。それらの異なる食糧事情ごとの3グループに分けた食事を実際に体験し、異なるグループ員との対話を通じて自分や相手の気持ちを理解し、自分達のできることは何かについて学習を深めました」。
「もう一つの優秀賞は、鎌倉高校1年の大月美月さんと的場悠人さんが体験された『かまくら学』です。地元のことを学び、体験した成果を鎌倉世界遺産登録推進協議会主催の講演会で発表しました。彼らは、学ぶうちに鎌倉の武士の精神の清らかさや世界に類例のない鎌倉の魅力に気付き、鎌倉の歴史的遺産を守り伝えていく決意を深めました」。
「ユース賞4件の中にも、優秀賞に劣らない内容の活動が多く、地域の福祉の現場に飛び込んで体験しながら地域社会に貢献したグループ、警察署とも協力し、出身小学校付近の防犯パトロールをしたグループ、振り込み詐欺の防止喚起に協力したグループなど、積極的に行動し、社会貢献をしたグループが多く、素晴らしい活動だと思いました」。
「いずれも皆さんは、率先して活動しており、このようなムードが地域の若い方々に継続的に広がることを願っています」。雙葉小学校の宗教部員が、新聞記事を読み、書きしそんじはがき活動に参加することを思い立ち、先生や父兄を動かし、大きな成果を挙げることができたとの感動のスピーチをしてくれました。

受賞者・団体 活動内容
最優秀賞 横浜雙葉小学校宗教委員会 書きそんじはがき活動
優秀賞 清泉小学校 5年生 ハンガーバンケット
優秀賞 県立鎌倉高校 2年生 鎌倉についての地域学習と世界遺産登録事業への協力
ユース賞 県立七里ガ浜高校ボランティア部 福祉施設の製品販売協力や作業協力活動
ユース賞 鎌倉学園中・高校インターアクト同好会 地域との連携・協力のボランティア活動
ユース賞 大船中学学生パトロール隊 ボランティア部
ユース賞 台地区町内会 橋本 玄(はるか) 防犯パトロール

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