民族衣装を通して国際理解-PartⅡ
~南米編~
国際交流委員会の恒例行事「民族衣装試着の会」のPartⅡ南米編を、9月21日(土)に鎌倉市生涯学習センターで開催しました。PartⅡは、ビデオでまず特定の国・地域に親しみを覚えてから、その民族衣装を試着してみる企画です。
南米では、当協会は1998年から4次にわたりスタディーツアーを実施したペルーにとりわけ馴染みが深く、その民族衣装も多数買い揃えています。そこで、そのスタディーツアーにも同行されたことがあるペルー大使館の文化担当スタッフの今令子さんにご相談しましたところ、大変ありがたくもペルーを紹介する美しいスライドを制作してくださったのです。
そのスライドで最初にペルーの文化に親しんでから、昨年度と同様、国立民族学博物館より借り受けた、3つの南米のDVDを上映。特に興味深かったのはペルーのチンチェーロ村での織物を織る女性を撮影した「織物の村チンチェーロ」。女性は、単純な織機も使わず、自らの手で織り進める。数日かけて仕上げた織物を、民族衣装に着替えてバザーに持って行く。
私たちは、日々、効率性、実利性、スピードが尊ばれる社会に住み、それらの多大な恩恵を受けて生活していますが、自らも時間に追われる生活を選んで、くたびれていないだろうか? 最近、自宅で夕食の準備をしている時、とても贅沢な時間を過ごしているという思いがする。歩いて買い物に出向き、献立を考えながら品物を選ぶ。家族の嗜好を考えながら料理する。この種の時の充足感を、チンチェーロに住む人々はなによりも優先しているように思えます。
これらのビデオやDVDを鑑賞してから、参加者それぞれが気にいった南米の民族衣装を試着して、しばしですが南米のスローライフの気分を味わって楽しむことができました。しかし、残念であったのは参加者が10名程度であったこと。今年のこの回の参加を見送った会員の方々、来年は是非、JOIN US! (植嶋きよみ)