第12回「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画展が11月23日(金)から25日(日)まで、内丸のテレビ岩手ロビーで開催され、600人ほどの方々が鑑賞され、子どもたちの息吹に触れていただきました。
絵に見入る親子
この絵画展は、身近な自然や動植物に親しみ、先人から伝えられた文化、風俗、習慣等を大切にし、積極的に保存活動に参加し次の世代に伝え以って地域遺産・世界遺産の保護にも繋げようとすることを目的に開催しているものです。
展示場全景
種倉審査員長はじめ4名の審査員が慎重審査の結果、優秀賞7点・金賞7点・銀賞13点・銅賞 24点の各賞と入選作156点、計207点が選ばれ展示されました。展示されなかった作品もみんな素晴らしい作品でした。
審査会風景
表彰式は25日1時30分からプラザおでって3階のホールで行われ、銅賞までの入賞者51名に賞状と副賞が贈られました。また、全校挙げて取り組んでくれた4校に学校賞が贈られました。表彰を受ける子ども達は誰もが誇らしく胸を張り賞状を受け取り、首に副賞のメダルをかけてもら いました。見つめる保護者の皆さんも笑顔です。
ご家族の見つめる中で
良く描けていました
賞状授与を終わり種倉審査員長から「いろいろな画題があり素晴らしかった。これからも絵を描き 続けてください」との講評と励ましの言葉があり、最後に受賞者みんなで記念写真に納まり表彰式を終えました。
みんなで記念の集合写真
なお、今年度から協賛企業として㈱岩手銀行さんにも参加願い協賛金の出捐を頂いております。
【日本ユネスコ協会連盟会長賞】
境谷朱音さん(NHK文化セ 絵画教室)『さんさおどり』(市立桜城小学校4年)
【盛岡ユネスコ協会長賞】
三谷典加さん(市立下橋中学校3年)『冬の石割桜』
【盛岡市長賞】
沢口 玲君(市立太田小学校2年)『はく力があった ちゃぐちゃぐうまっこ』
【盛岡市教育委員会教育長賞】
冨田陽斗君 (市立松園小学校1年)『ライオンとあそんだよ』
【北日本銀行賞】
藤村瑞綺君(市立下橋中学校2年)『盛岡八幡宮の冬』
【岩手日報社賞】
立花小春さん(市立城西中学校2年)『岩山の夜景』
【岩手銀行賞】
千葉叶夏子さん(市立下橋中学校2年)『雪の舞う岩手銀行』
【学校賞】
市立厨川小学校 市立松園小学校 市立大新小学校 市立下橋中学校
優秀賞7点
カレンダー見本
ご希望の方は事務局:日山 080-1813-3987 までご連絡を
2018東北ブロック・ユネスコ活動研究会「宮城大会in塩竃」が去る10月13日~14日、ホテルグランドパレス塩竃で開催され、盛岡ユ協から8名が参加しました。
東北大会 in 塩竃参加を記念して
大会はゆずりの葉少年少女合唱団の合唱で始まり、開会式の後「歴史を生かしたまちづくり」と題した塩竃市教育部長の講演で、塩釜の歴史、文化、地名の由来などを説明してくれました。
秋田ユ協、東山ユ協、いわきユ協の代表者によるパネルディスカッションでコーディネーターは日ユ協連盟の川上事務局長です。パネラーの各ユ協はそれぞれに素晴らしい活動を行っており、参考となる事例が沢山ありました。
大会後の「交換交流会」では輪舞の手ほどきを受け仲間に入れてもらい、楽しいひとときを過ごしました。
【理事 川村 記】
『ふるさとへの思い』~先人の知恵・私たちの夢~を大会テーマに、第23回ユネスコ運動岩手県大会(宮古大会)が、11月9日(土)・10日(日)宮古市の「グリーンピア三陸みやこ」で開催され、県内の各ユネスコ協会から110名ほどが参加。盛岡ユネスコ協会からは工藤会長はじめ15名が参加しました。
岩手大会 in 宮古大会を記念して
講演に熱の入る西川講師
西川氏は講演依頼を受けた際、自分のやっている仕事(土木)とユネスコがどのように結びつくかを考えたそうですが、『土木=市民工学(シビル・エンジニア):人類史上今までの戦いによる破壊活動の結果、復興に対する要求である生活、産業活動の基盤を築き上げること。~が、第二次大戦を契機に発足したユネスコの理念と相通ずる』こと気づき、講演を受諾したとのことでした。
講演は「新区界トンネル」の必要性、最新の技術・機材を導入した工事概要、「土木」の意義、歴史、今後の動向、などを解りやすく解説してくれ、まとめに「復興工事やオリンピックの終了で建設業の需要が減ることが予想され、地下資源の乏しい日本の唯一の資源は「人と自然」なので「教育」が最も大事と結びました。
最後に、質疑で盛岡ユネスコ協会本間理事から「なぜ、トンネル本坑延長が4,998m(と半 端)なのか」との質問に、「法律上5,000mを超えると大型タンクローリーは通行できないため、復興支援道路としての機能を確保するため法の範囲内に収めたもの」との答えに聴衆は大いに得心でした。
田老第一中学校は「田老を語り、伝える会」と題して2年生全員が登壇しての発表です。田老は 「明治三陸津波」「昭和三陸津波」の教訓から、高さ7.7m、総延長2,433mのX字型防浪堤を構築しチリ地震津波は防げたが、「東日本大震災」の津波 は防げず多大な犠牲を出し、人々は絶望感に襲われた。しかし、その中で田老の中学生たちは率先して後片づけなど一生懸命お手伝いをしたとのこと。
その当時、発表者たちは幼稚園の年長組だったので直接の手伝いは出来なかったが、先輩たちの行動から「生きる強い意志」や「自助、共助、公助」の大切さを学び、いま、学校では震災資料室を設け被災記録の継承を図っている。田老地区は現在、高さ 10m、延長2.4mの防浪堤工事も進み復興団地も完成して仮設住宅の入居者はゼロとなった。と、報告。
最後に沢山の支援への謝辞を述べ、これからも「自分たちにできることは何か」を考え実践してゆきたいと表明し、校歌の3番を全員で合唱して締めくくった。
崎山中学校では崎山小学校と恵風支援学校とで、1年生から中学校3年生までの9年間学校間交流を行い、特別支援学校在籍児童への正しい理解と同じ地域の一員であることを地域の皆に知ってもらう交流学習や運動会にボランティア参加で運営の手伝いやマスゲームの披露などを行い、一緒に学び育つ9年間を送っている。そして、このことを通して「相手への理解を深め、相手の立場に立って考えることの大切さ」を学んでいるとのことであった。
宮古第一中学校ではボランティア活動に力を入れており、10月豪雨の後のドロ掻きを手伝いしたほか、外洋船乗客接待、ゴミ拾い・清掃や各種募金活動、福祉施設訪問で合唱披露などを行い地域の方々から感謝され無償行為の意義を体感しているとのこと。
もう一つの活動として「ネット・スマホ使用ルールの作成」が必要との考えから、宮古地区の全中学校に声かけをして共通認識に立ちルール作りの推進を図っているとのこと。
最後に「当たり前のことを当たり前と思わず、人の役に立つ人間になれるよう頑張ります」と宣言し、3年生全員での合唱で発表を終えました。
前記各校の代表2名ずつが登壇し「今後、どのような活動を進めたいか」との設問に、各校の代表はそれぞれ「現在の活動を、より一層充実させて進めたい」との回答であった。
発言もテキパキとパネルディスカッション
最後にコーディネーターから「ネット・スマホ使用ルールの作成」が全国への発信も視野に進めてもらえることを期待する旨の言葉があり意見交換を終了した。
この後、黒森神楽の披露に続いて閉会行事があり、5時30分からは「交流会」で親交を深め、来年10月19日遠野の東北大会での再会を約し、雨の中マイクロバスにて帰路につきました。
トンネル工事の現況を知り、宮古の中学生の逞しさを感じた岩手県大会でした。
【理事 山田 記】