Morioka UNESCO Association
盛岡ユネスコ協会

ご挨拶

盛岡ユネスコ協会
会長:工藤昌雄

コロナ禍でも「誰一人取り残さない」ユネスコ活動へ

 岩手県や盛岡市でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、会員の皆さんにも第1回接種や第2回接種まで終えた方がおられると思いますが、いかがでしょうか。私も盛岡市のタカヤアリーナで行われた第1回集団接種を終え、次回の第2回接種を待っているところです。特に体調不良や強い痛みもなく、普段の生活を送っていますが、個人差があるようですので、会員の皆さんには体調管理に十分ご留意いただきますようお願い申し上げます。

 ワクチン接種といえば、私は直ぐインフルエンザの予防接種を連想しますが、実は人類の歴史はウイルスとの戦いの歴史でもあったとも言われています。かの有名なイギリスのエドワード・ジェンナーによる天然痘の種痘も、天然痘ウイルスへの予防接種です。天然痘は、歴史的には、古代エジプトのミイラにも罹患した痕跡がありますので、紀元前3000年の時代から人類はウイルスと戦ってきたということになります。人類が天然痘の根絶に成功したのは、世界保健機関WHOが1980年に出した「天然痘の世界根絶宣言」によりますので、人類が天然痘ウイルスを克服するのに実に約5000年もかかったことになります。

 新型コロナウイルス(COVID-19,SARS-CoV-2)は、2019年に中国の武漢から広がったとされていますが、これ以前にもコルナウイルスによる感染があり、最近ですと2003年に中国で発生したサーズ(SARS-CoV、重症急性呼吸器症候群)や2010年のマーズ(MERS-CoV、中東呼吸器症候群)が、世界を震撼させました。そのような中で、今回、新型コロナウイルスが世界的に蔓延し多くの犠牲者を出していますが、幸運にもワクチンが開発され、接種が始まりました。ワクチン接種までの期間がわずか2年ですので、人類の医療技術の進化の素晴らしさに改めて感嘆し、開発にかかわった方々へ心から敬意を表しているところです。

 他方、目を世界に向けると、発展途上国では新型コロナウイルスの基礎知識や予防の仕方が不十分であり、多数の感染者が出て、死亡者も増加の一途をたどり、十分なワクチン接種の予定が立たない国が多いのが現状です。日本ユネスコ協会連盟では、2020年の4月から世界寺子屋運動を実施している4カ国(アフガニスタン、カンボジア、ネパール、ミャンマー)へマスクや個人防護具、体温計などの医療備品をはじめ、困窮世帯への食料支援や人々への予防啓発活動を行っています。 

(日ユ協連ホームページより)

 私達盛岡ユネスコ協会としても、日ユ協連との連携のもとに、SDGsで目指す「誰一人取り残さない」持続可能な社会を実現するため、コロナ禍にあっても様々な工夫をし、ユネスコ精神に基づいた活動を続けていきたいと思っています。令和3年度も、会員の皆さんのご協力のもとに盛岡ユネスコ協会の活動を着実に推進させていきたいと思っておりますので、本年度もご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

 なお、このたび及川芙美子事務局長さんが一身上の事由により辞任されましたので、現在、新事務局長が決まるまで小守林・田中両副会長に事務局長代行をお願いしております。この点、会員の皆さんにはご了承をお願いいたします。及川前事務局長さんには、大変お忙しい中、事務局長を務めていただき、誠にありがとうございました。この場を借りて厚く御礼申し上げ、心より深く感謝申し上げます。

(No.233 会報より)

未来ある子ども達に
  夢と希望に満ちた平和な明日を届けましょう!


【ご支援・ご協力・ご加入のお願い】

この欄をご覧いただいている皆様へお願いがあります。私達盛岡ユネスコ協会は、世界の子ども達に夢と希望に満ちた平和な明日を届けるために、皆さんの温かいご支援とご協力をお願いし、共にユネスコ活動を行っていただける方を募集しております。個人でもグループでも企業の方でも結構です。皆様のご参加を心からお待ちしております。


盛岡ユネスコ協会 会長:工藤昌雄