会員、関係者併せて110名ほどが参加。これまでの先達の方々の活動に感謝するとともに、益々グローバル化の進むこれからの世界に呼応した活動を進めるべく、会員一同決意を新たにしていました。
開会に先立ち、鬼籍に入られた先達の冥福を祈り黙祷を捧げたのち、女声合唱団もりおかセンチュリークワイアーの「ユネスコの歌」を含む爽やかなオープニングコーラスで幕が開き、続いて「ユネスコ会員綱領」を参加者全員で朗誦の後、式典に入りました。
式典では工藤昌雄会長の式辞に次いで、協会の運営に尽力した個人会員と団体会員に感謝状と記念の日本酒“わしの尾”が贈られ、受賞者を代表して太田原弘名誉会長から「多くの方々のご協力により今がある。この感謝状はこれからの励みになる」との謝辞が述べられました。
次いで谷藤裕明盛岡市長及び日本ユネスコ協会連盟会長代理同連盟川上千春事務局長から、70年の活動に対しての賛辞と今後の活動への激励を含む祝辞が述べられ、来賓紹介、祝電披露と続き式典を終了しました。
式典に続いて『~Peace for Tomorrow 広げよう平和の心~ SDGs(持続可能な開発目標)に向けた教育支援活動の軌跡』と題して、日本ユネスコ協会連盟事務局長 川上千春 氏の講演です。
川上氏は高校時代の1年半、家族と共に南米ボリビアで暮らし、当時南米でも最貧国と言われた国との衝撃的な出会いが、途上国に関心を持つきっかけとなり、大学卒業後、商社、財団勤務を経て1994年7月から協会連盟に勤務。国内外のさまざまな活動に携わり現在に至っております。
講演はスライドを使って“ユネスコとは何か~ユニセフとの違い”“世界寺子屋運動とは~識字の必要性”“SDGsとはなにか”について系統だてて解りやすく解説していただき、理解が一層進みました。
講演に次いでは記念祝賀会です。始めに盛岡ユネスコ協会のこの10年をまとめたスライドの上映で活動を紹介した後、開宴となりました。
工藤昌雄会長挨拶、盛岡市教育委員会千葉仁一教育長(代読 川原善弘生涯学習課長)からの祝辞があり、次いで感謝状贈呈です。
記念式典と同様、協会の運営に尽力した個人会員と団体会員に感謝状・記念品が贈られ、受賞者を代表して東根千万億岩手日報社長から「今の若者は(漢)字を知らない。だから新聞を読まない、いや、読めないのだ。日本でも識字教育が必要では」とユーモアを交え謝辞が述べられ、次いで盛岡喜桜会による喜多流祝謡「高砂」連調「月宮殿」のお披露目がありました。
そして祝宴です。県ユネスコ協会連盟三田地宣子会長の発声で乾杯となりました。しばし歓談交流の時を過ごした後、ネパールから盛岡カレッジオブビジネススクールへ留学しているプラミ・マガル・アソク君、バラン・キラン君、カトリ・パピトラさんの3人によるネパール民族舞踊で「求婚のダンス」をお披露目してくれました。故郷を遠く離れた日本で勉学に励む留学生に、会場から激励の拍手が沸き起っていました。
宴の終盤、髙橋千賀子常任理事が感謝状受領への謝辞と、盛岡ユネスコ協会の今後の活動への抱負を述べ、自分もなお頑張ります~と決意表明をしました。
宴のフィナーレは、盛岡ユネスコ協会恒例参加者全員での「盛岡音頭」輪踊りです。会場に大きな人の輪が作られ、音頭に合わせて身振り手振りよろしく踊りに興じ誰もが笑顔いっぱいでした。
会場内には「一杯のスプーン募金箱」が回され、浄財44,000円が集まりました。また、会場前のロビーでは盛岡ユネスコ協会屈指のキレイドコロの皆さんによるお茶席が設えられ抹茶が振舞われました。
記念の式典・講演会・祝賀会は、フリーアナウンサー千葉星子さん(盛岡ユネスコ協会会員)の緩急自在の司会で和やかに進み、そして、70年の歳月を今に伝えて、世界の平和を願い盛岡ユネスコ協会の一層の活動を誓いつつ幕を閉じました。
みんなで記念写真
第5代会長 東島 末起 様 | 第6代会長 太田原 弘 様 |
盛岡レオクラブ 様 | 株式会社みちのくあかね会 様 |
盛岡ガス株式会社 様 |
前副会長 髙橋千賀子 様 | 前事務局長 藤澤僖佐子 様 |
永年会員 川村 テル 様 | 永年会員 大橋瑠璃子 様 |
株式会社岩手日報社 様 | 株式会社北日本銀行 様 |
アートホテル盛岡 様 | 株式会社エフエム岩手 様 |
有限会社南昌電子 様 | 株式会社 北 星 様 |
コマツ岩手株式会社 様 | 第一商事株式会社 様 |
株式会社アート不動産 様 | 河北印刷株式会社 様 |
総会は、開会セレモニーに次いで先の第1回理事会(5/15開催)にて総会に付議すべき事項として承認された3議案が提案され、各議案とも提案通り承認可決されました。
なお、例年では総会に先立って第1回講演会を行い、また、総会後は第1回会員交流会を行っていますが、今年度は6月29日(土)に70周年記念式典・講演会・祝賀会の開催を予定していることから、総会に伴うそれらは総会当日ではなく記念式典に併合して行うこととしています。
概要は以下のとおりです。
事業報告については、「チャリティーバザー」や「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの絵画展」の2大事業はじめ、講演会など各事業とも円滑に実施され所期の目的を達成した。
特にもチャリティーバザーでは、ネパールからの留学生5名ほどが、事前の会場設営や当日にはネパールカレーを手ずから作り昼食に供してくれるなどのお手伝いをしてくれ、国際色豊かなバザーとなった。また、絵で伝えよう!わたしの町のたからもの絵画展では、表彰式会場をおでってプラザホールで行い、いつもとは雰囲気が異なり子ども達も一層得意げな表情でした。
収支決算についても当初予算の範囲で効果的な執行ができた。
基本方針を、~常にユネスコ精神に基づき、
①「積極的に“平和の文化”の構築を目指す」
②「教育を生涯学習の柱と捉え“継続的な学び”の構築を進める
~とし活動目標を、
① については、多様性の尊重と国際理解の拡充をはかるため絵画展の継続開催や各専門委員会の70周年の冠を附して事業を進め、世界寺子屋運動への積極的な協力と実践をはかる。
② については、持続可能な社会の実現のための学習会を開催し、チャリティーバザーの開催により資源の活用と、書きそんじハガキ・未使用カレンダーの回収により世界寺子屋運動を支援する。
予算措置は、70周年記念事業を特別会計建てとし、一般会計は通常事業経費として前年同額を旨として措置した。
盛岡ユネスコ協会70周年記念事業の実施については、コンパクトのなかに各事業70周年記念らしい特色を出せるよう創意工夫を図る。
また、通例事業においても70周年記念の冠を附して国際色を出す構成や特別賞を設けるなど、特色を持たせた事業展開を図る。
記念事業として70周年記念式典・講演会・祝賀会を6月29日(土)アークホテル盛岡で開催する。
歳入は、積立特別会計(記念事業基金・ネパール訪問積立金)からの繰入と記念祝賀会会費を主軸に措置した。