盛岡ユネスコ協会創立70周年記念第13回「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画展が11月15日(金)から17日(日)まで、内丸のテレビ岩手ロビーで開催され、応募者のご家族や一般市民など500人を超える方々が鑑賞し子どもたちの感性に触れていただきました。
展示会場風景
展示最終日の17日午後2時からは、テレビ岩手2階5きげんホールで表彰式が行われ、銀賞以上の子どもたちがご家族の見つめるなか、賞状とメダル、副賞に入賞作品絵柄の20年カレンダーとボールペンが贈られました。
表彰式風景
この絵画展は、身近な自然や動植物に親しみ、先人から伝えられた文化、風俗、習慣等を大切にし、積極的に保存活動に参加し次の世代に伝え、以って地域遺産・世界遺産の保護に繋げようとすることを目的に開催しているものです。加えて今年は、盛岡ユネスコ協会創立70周年を記念し「国際理解」を年間トータルテーマとし、絵画展では特別賞を設けました。
今年は1,015点の応募があり、応募点数では昨年より63点多く、応募学校数では18校と昨年より6校少なくなっています。寄せられた絵はどれも力作で、子どもたちの感性と添えられているコメントにハッとしホッとさせられたりします。
よく描けていました
種倉紀昭審査員長はじめ4名の審査員の慎重審査の結果、優秀賞9点・特別賞3点・金賞8点・銀賞13点・銅賞24点の各賞と入選作155点、計212点が選ばれました。そして全校的に取り組んでくれた学校を対象に学校賞5点、国際理解の対象校として学校特別賞1校が選ばれました。
優秀賞・特別賞の12点
2020年カレンダー見本
日本ユネスコ協会連盟会長賞 | 小成貴紀君(市立下橋中学校3年) 『冬の岩手県公会堂』 |
盛岡ユネスコ協会長賞 | 舘下和歩君(市立厨川小学校2年) 『じまんのくじゃく』 |
盛岡市長賞 | 笹森崇太君(市立大新小学校4年) 『花火がみえる川の近くの石からはえた木』 |
盛岡市教育委員会教育長賞 | 熊谷将希君(市立厨川小学校2年) 『ペンギンにえさをあげたよ』 |
北日本銀行賞 | 鈴木千夏君(市立松園小学校1年) 『どうぶつのみんななかよし』 |
岩手日報社賞 | 嶋田健太郎君(市立仙北小学校3年) 『ハチャメチャワイワイ舟っこ流し』 |
岩手銀行賞 | 及川梓さん(市立仙北小学校6年) 『町を見守る神様のいる神社』 |
テレビ岩手賞 | 大場よつはさん(市立仙北小学校6年) 『激しく!流れろ!北上川!』 |
東北銀行賞 | 津川志寿君(市立大新小学校3年) 『夜の虫の食事』 |
特別賞 | ザミットクタヤ・瑠海君(市立上田小学校3年) 『岩手山に陽がしずむ』 |
特別賞 | ウーガンバセル・スンジデマーさん (市立上田小学校4年)『チャグチャグ馬子』 |
特別賞 | 盧思橋さん(市立上田小学校6年) 『春の光の下で』 |
学校賞 | (いずれも盛岡市立) 厨川小学校、仙北小学校、大新小学校、 土淵小学校、下橋中学校 |
学校特別賞 | 盛岡市立上田小学校 |
みんなで記念写真
この事業は「岩手県国際交流協会助成金活用事業」として実施し、12月26日(木)アイーナで「絵をとおしてお話ししよう!」と題して、受賞者親子や外国からの留学生をお誘いし、外国と日本の絵に対する考え方や、「たからもの」と感じる感性の違いなど話し合ってみます。
理事会の様子
(1)第19回チャリティーバザー・「平和の鐘を鳴らそう!」について
(2)第13回「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画展について
(3)元年度一般会計中間報告について
(1)70周年事業中間報告について
(2)元年度第2回講演会及び会員交流会について
期日 令和2年2月19日(水)4時 会場 4時半 開演
講師 山家章裕(ヤンベアキヒロ)氏
(ソロギタリスト 一本のギターから、数本のギターが鳴っているように聴こえる演奏が見事です)
(3)その他
ア)第15回県高校ユネスコ研究大会への参加について
期日 令和2年1月10日(金) 11時 現地集合
参加希望者は事務局日山 080-1813-3987 まで
イ)世界のカレンダー展へのカレンダー提供について
余剰の2020年カレンダーの提供をお願いするもの
ウ)書き損じはがき・学校キャンペーンの実施について
11月に各学校あて依頼文を発送済み
エ)その他
県ユ協連主催「いわてユネスコ賞」文化賞を盛岡市立乙部中学校の受賞
盛岡ユネスコ協会からは工藤会長はじめ18名が参加し、知見を広めました。
参加した盛岡ユネスコ協会のメンバー
講演するバイマーヤンジンさん
ヤンジンさんは極貧のチベットに生まれ、学校や教育機関の少ない環境の中で、家族と周りの人々の理解・協力で大学まで進み、日本の男性と結婚し来日。郷里の人々への恩返しにチベットに学校を建設する運動を進め、今までに10校を建設したとのこと。そして「先入観でものを判断しない。ことを成すには嘆いていただけではだめ。自ら動きだすことが大切」と結び、最後に声楽家としての美声でチベットの楽曲「太陽と月」を披露してくれました。
続いて「遠野物語と地域文化の継承」と題した、遠野文化研究センター黒田篤史主任学芸員の記念講演です。遠野遺産認定制度による遠野遺産発掘のための活動が興味を引きました。
「未来遺産の登録と持続可能な地域づくり」をテーマの活動紹介では、気仙沼市の町並み開発のため「気仙沼風待ち風景復興検討会」の活動の紹介と遠野市土淵町山口自治会の「おらほのながめづくり」で「みがく・たもつ・つなぐ・いざなう・いかす」をコンセプトに活動する「山口普請組」の報告がありました。続く交歓交流会では小学生三人による昔話の披露があり、小さな「かたりべ」に大きな拍手が送られていました。
翌日はESDの実践発表や日本ユネスコ国内委員会報告があり、実り多い大会の幕を閉じました。
SDGs推進宣言
猛烈な台風19号は、東海地方から東北地方にかけて甚大な被害をもたらしました。被害に遭われた皆様には、心からお見舞い申し上げます。
台風19号が巨大化した要因の一つには、日本の南方海域の海水温が高かったことがあります。そのような海水温の上昇は地球温暖化の影響を受けております。近年、国内で、アジアで、世界で、台風やその他の自然災害が増大していますが、温暖化はそれらの被害をさらに悪化させます。
本年9月23日のニューヨークで開催された「国連気候行動サミット」では、多くの国が対応計画を示したものの二酸化炭素の主要排出国のほとんどが積極的な姿勢を示しませんでした。
次世代を担う子ども達に健全な地球を残せるよう確かな温暖化対策をとることが現世代の大人達に求められています。
台風や自然災害、温暖化への対策行動は、SDGsにおいても重視されその行動については、国家とともに、企業や市民の果たすべき役割も大きく、教育・普及啓発活動も欠かせません。そして、これらは、ユネスコが担っている主要分野に他なりません。
以上のことから、私たちは、これまでの活動を踏まえ、温暖化対策を含むSDGsの推進に、全力を挙げて取り組むことを宣言いたします。併せて、日本政府、各県、各市町村に対し、防災・減災対策とともに、温暖化問題に真剣に向き合い、速やかに実行するよう強く要望いたします。
2019年10月19日
2019年度東北ブロック・ユネスコ活動研究会岩手大会in遠野
乙部中学校7学区それぞれの民族芸能保存会とPTAの協力を得ながら、特色ある学校づくりの一環として、昭和54年度に第1回発表会を開催して以来、40年目を迎えています。
7つの学区に古くから根付いていたそれぞれの民族芸能を地域住民と一体となって伝統行事として取り組み、古里の良さを再発見し望ましい地域社会づくりの絶好の機会とし、伝承活動を通して生徒の健全育成を図る場となっている、所謂「地域の伝統芸能40年の伝承活動実践」が評価されたもの。
11月28日(木)工藤昌雄盛岡ユネスコ協会会長が同校を訪れ、朝礼の場で前生徒会長田山美咲さんに賞状を伝達しました。
朝礼で工藤会長から賞状を伝達
科学賞 | 県立遠野緑峰高等学校生産技術科野菜果樹研究班 |
科学賞 | 岩泉町立大川小学校こどもエコクラブ |
文化賞 | 大船渡市立綾里中学校 |
活動奨励賞 | 県立大槌高等学校復興研究会 |
活動奨励賞 | 久慈市立久喜小学校久喜海づくり少年団 |
教育賞 | 曹洞宗福蔵寺 住職 日向真明 氏 |