特にアジア・アフリカの発展途上国でのワクチン接種においては、富による格差が指摘されており、新たな「南北問題」になりそうな状況であり、大変危惧し、心を痛めております。
日本でも、3月26日現在、約46万6千人が感染し、約9千人が死亡し、岩手県では604人が感染し、30人が死亡しています。日本でもやっと医療従事者へのワクチン接種が始まりましたが、国民全員が接種を終える日はまだ数カ月先になるようです。
このような状況の中、盛岡ユネスコ協会も会員の皆様の安全と安心を最優先にし、「三密」を避けて、感染拡大防止の観点から、理事会や総会、チャリティバザーやわたしの町のたからもの絵画展などもやむなく中止や書面審議、縮小実施とさせていただきました。
例えば、例年大盛況を収めているチャリティバザーも会員の皆様のみを対象とした極めて縮小した形で実施いたしましたが、皆様のご協力で完売し、無事成功理に終えることができました。改めて、皆様に衷心より厚く御礼申し上げ、深く感謝申し上げます。
また、わたしの町のたからもの絵画展では、新型コロナウイルス禍の中、はたして応募があるかどうか、また小中学校へ負担をお掛けしないかなど不安な点が多々ありましたが、市内の小中学校から717点もの作品の応募があり、各学校から実施への感謝の言葉とともに大変好意的に受け入れていただきました。展示会は、展示会場施設で感染者が出たことなどから、急遽直前に中止を決定いたしましたが、このような新型コロナウイルス禍の中でも、大人である私達が英知を駆使し、工夫して、子ども達に普段の変わりない日常の生活を保証してあげることがいかに大切であるかを活動を通じて実感いたしました。
今後も私達は伝統ある盛岡ユネスコ協会として、新型コロナウイルス禍ではありますが、知恵を絞りだして様々な工夫をし、感染予防を徹底して、先達から引き継いだ理念や思いを大切にし、今までの諸活動や事業を継続できるように全力を尽くしていきたいと思っています。今後も会員の皆様の温かく力強いご協力とご支援をよろしくお願い申し上げます。
結びに、3月11日に東日本大震災から10年を迎えましたが、日本ユネスコ協会連盟の被災地の子ども達への就学支援奨学金についてお知らせします。本県では、東日本大震災津波により、5,145人が亡くなり、依然1,111人が行方不明ですが、経済状況が悪化し高校進学を断念しなければならい人で、進学を希望する中学3年生へ月額2万円を3年間、返還不要で給付しています。2011~19年度、本県の661人が給付を受けて進学をしています。給付総額は4億7,071万6千円になりました。就学支援奨学金を受けて進学した子ども達からは感謝の手紙がたくさん連盟事務局に届けられています。
私達盛岡ユネスコ協会は、ユネスコ精神に基づき、世界の平和と福祉の向上をめざし、子ども達に夢と希望に満ちた平和な明日を届けるために、皆さんの温かいご支援とご協力をお願いし、共にユネスコ活動を行っていただける方を募集しております。
また、収集したカレンダー等は盛岡市民福祉へ寄付とレオクラブからの通知を受けて盛ユとしては全面的に協力体制をとりました。
皆様のご協力により、盛ユからは2,200本、すべてを盛岡市民福祉バンクへ寄付させていただきました。
3月6日メトロポリタンニューウィングでカレンダー益金贈呈式があり工藤会長が出席し、「コロナ禍の中での作業における益金の贈呈に心から感謝申し上げ、益金はネパールを中心に識字教育や寺子屋運動に役立てたい」と挨拶されました。
コロナ禍の中、感染に注意しながら、書き損じはがきを提供いただき、回収致しました。ご協力に感謝申し上げます。
小学校(見前、上田、厨川、杜陵、羽場)、中学校(見前南、黒石野)、日専連、回収箱及び盛ユ会員より
報告事項
協議事項
コロナ禍のなか、継続して検討し、新年度に向けてより充実した計画と予算案を協議していくことで閉会しました。