今年は工藤会長に代わり副会長の私から「今年は何をおいても一日も早いウクライナの侵攻終結、様々な自然災害からの一日も早い復興、そしてコロナウイルスの終息を願い、持続可能な社会の構築にむけてユネスコ活動を続けて参りましょう」と挨拶いたしました。また、米内紘正県議会議員からの祝電も紹介いたしました。
次に、参加者全員で「心の中に平和の守りを固めよう」とユネスコ会員綱領を唱和の後、小守林恵副会長、理事の本間邦彦さん、西野賀世さん、バザー委員会の高橋千賀子さん、たからもの絵画展委員会の高橋比奈子さん、協賛会社アートホテル盛岡の山本由美子さん、盛岡市民代表 高橋浩さん・照子さんご夫妻の皆様により、さまざまな願いを込めて打鐘していただきました。
副会長 田中 耕之助
今回、協賛会社の者として打鍾させていただくことになった時、自分が?という思いはありましたが、世界平和、ユネスコ協会の更なる発展・皆様の御健勝・そしてコロナの収束等々の思いを込め!力強く打ったつもりでしたが、たくさんの思いとは裏腹に他の方々に比べてもおとなしい音になってしまったことが悔やまれます。
アートホテル盛岡 山本 由美子
今年度は感染予防対策に万全を期して、昨年より少し規模を拡大しての開催となり、会員手作りのユネスコ名物「ユネスコ漬け」やジャムなどの食品に加え、会員や協賛各社から提供された未使用品の衣類や日用品、雑貨などが格安の価格で販売されました。
特にアナウンスをしていなかったのにもかかわらず、開始時間前から並んで待つ方々の姿もみられ、ユネスコバザーを楽しみに待ってくださっている方々がたくさんおられることを実感させていただきました。
前日の準備作業では、売値を決める際いつものことですが、提供してくださった方を思うとあまりに安い価格にするのは憚られ、一方で購入してくださる方のことを考えると少しでも安くと、担当スタッッフで悩みながら相談して決めていきました。
ユネスコのバザーには定番となったりんごや野菜、ご協賛いただいた太巻き寿司などがあっという間に完売する中、担当していた雑貨は売り切ることはできませんでしたが、対面販売で短時間ということもあり、最初に一切値引きはしないと決めて頂いたのはすっきりして良かったのではないかと思います。
コロナ禍で自粛生活も3年目、少しずつ行事が復活してきたとはいえ、まだまだ会合がままならない中、久しぶりに会員の皆様にお会いでき、変わらぬパワーに元気を頂いた貴重なひと時にもなりました。
来年は様々な制限が取り払われ、多くの市民の皆様にご来場頂いて盛大に開催されますように。
最後になりましたが、多くの皆様のご協力のもと無事恒例のバザーが開催できましたことに改めて心より感謝申し上げます。
バザー副委員長 谷藤 友美子
朝島りんご園、IGRいわて銀河鉄道(株)、アート不動産(株)、アートホテル盛岡、(株)いわちく、キートス、重兵衛、(株)田清、バレンザ・ポー盛岡店、ホテルメトロポリタン盛岡、丸鎌農園、炉何煎、La☆Stella、(株)わしの尾、渡辺園茶店
ミニバザーというサイズの問題ではないが、会員や協賛各社からの提供品(予期せぬ品物に出会える)を並べた会場を見渡すと、一瞬、清潔な感じがして無理のない活気と交流が楽しかった。思うに数年前のあの喧騒のなかで走り廻っていたバザーは何だったのだろうかとふとよぎったが…時代は変わったのだ と。
何でも大きいものが良いという意識でなくていい。
SDGsは当然の帰結で、そういう目で周りを見る必要がある。私たちは、やっぱり地球上に存在するあらゆるものの生命と共存しているという意識を持っていないと、これからの世代に責任がもてなくなる。
千葉 代子
日本ユネスコ協会連盟会長賞 | 『ミニトマトのまち』 盛岡市立土淵小学校 2年 平元 望琴さん |
盛岡ユネスコ協会会長賞 | 『ずらりと並ぶ羅漢像』 盛岡市立大新小学校 6年 和山 奨さん |
盛岡市長賞 | 『チャグチャグ馬ッコ』 NHK文化センター絵画教室(附属中1年)細川 美月さん |
盛岡市教育長賞 | 『さんさおどり』 NHK文化センター絵画教室(附属小2年)細川 結衣さん |
岩手日報賞 | 『思い出のあるこの景色』 盛岡市立厨川小学校 5年 舘下 和歩さん |
北日本銀行賞 | 『冬の三ツ石神社』 盛岡市立下橋中学校 2年 梅木 凛子さん |
岩手銀行賞 | 『岩手銀行赤レンガ館』 盛岡市立仁王小学校 3年 髙橋 光凜さん |
東北銀行賞 | 『ふるさとの清流』 盛岡市立見前南中学校3年 小原 碧生さん |
○ 日時:11月11日(金)~13日(日)10時~16時30分
初日:13時~ / 最終日:~15時30分)
○ 会場:岩手銀行赤レンガ館 ※入場無料
会長 工藤 昌雄
コロナ禍により1年延期となりましたが、昨年、北海道・北東北縄文遺跡群が世界遺産に認定されたことから、青森県ユネスコ協会の念願が叶い、今年、「特徴ある自然や地域文化の継承と未来に向けた創造-縄文文化に学ぶ持続可能な地域社会を作ろう-」という大会テーマのもと、東北6県と日ユ協連、来賓等 212 名の参加者で盛大に開催されました。
本県からは 10 名の参加でしたが、2年ぶりに他県の参加者の方とお会いし、情報交換等ができ大変有意義な大会となりました。
大会では、アトラクションとして、青森市の高田獅子踊が演じられ、開会式では「ユネスコの歌」を青森明の星中学・高等学校音楽部が担当しましたが、伴奏が流れず急遽アカペラで合唱を行いました。むしろアカペラのほうが感動が大きかったと思います。
その後、国内委員会報告や三内丸山遺跡センター所長の岡田康博氏の講演「縄文遺跡群の世界的価値」が行われ、世界遺産となった縄文遺跡群の価値を改めて学ぶことができました。
事例発表とパネルディスカッションでは、縄文遺跡群のある秋田県、岩手県、青森県の発表がありましたが、岩手県の一戸町立一戸南小学校と青森市立三内小学校・中学校の子ども達の活動内容や発表に多くの参加者が感動していました。
特に一戸南小学校の発表は非常に内容の濃い分かりやすいパフォーマンスで拍手喝采を浴び、同じ岩手県の者としても嬉しいかぎりでした。第2部のレセプションでも引き続き、話題となっていました。
来年 2023 年の東北大会は、10 月 14 日(土)に秋田市にぎわい交流館AU(あう)で開催されます。
本間 邦彦
稲造は自ら委員長になり、委員にはアインシユタイン、キユリー夫人、ノーベル文学賞のト―マス・マン、哲学者のベルクソン、後に田中館(たなかだて)愛(あい)橘(きつ)(岩手県二戸市出身)を加える等、当時一流の世界の知識人の協力を得て各国民の相互理解と国際平和思想の向上の為に、稲造は「教育・科学・文化の交流で世界の平和」にと祈りを込めて「知的協力委員会」の趣旨とし、これが現在のユネスコの前身であり、稲造は生みの親となりました。
新渡戸稲造博士は欧米各国に日本の国情と日本人の精神を伝える、英文の「武士道」を書き、欧米で講演を重ね同時に欧米人の精神を日本に伝え、相互の理解を深め、相互の尊敬と好意の上に平和を樹立することをその終生の事業となし「願わくは、われ太平洋の橋とならん」の志(こころざし)は、博士の信仰と広い視野での学問と平和を追求して行く姿勢であります。
新渡戸稲造(盛岡・鷹匠(たかしょう)小路(こうじ))が国際連盟の事務次長になったいきさつは、後藤新平(岩手県水沢)との出合に始まります。後藤が台湾総督府民生長官であったとき、台湾の産業振興の為に新渡戸稲造を三顧の礼をもって招聘し、説得された稲造は製糖業に活路を見出し、ハワイからサトウキビの苗を取り寄せ、反対していた台湾各地の古老を説得して、製糖の近代化を計り、日本や中国に輸出して台湾経済を発展させました。
後藤と新渡戸のコンビは1919年、海外雄飛を校是とする拓殖大学の後藤は学長(理事長)に、新渡戸が学監(学長)に就任しました。就任早々後藤は新渡戸とその門下生を連れて、第一次世界大戦後の欧米視察に出掛け、一行がパリに滞在中、ベルサイユ条約による国際連盟が創設され、日本に事務次長のポストがあり、丁度パリに居合わせた新渡戸に白羽の矢が立ち、後藤の後押しが有って、国際連盟新渡戸事務次長となります。
又、太平洋問題調査会の理事長になり、京都や上海での太平洋調査会の国際会議で演説しました。エルキントン家の萬里(まり)夫人との国際結婚、日本人クエイカー教の第1号、まさに国際人・新渡戸稲造であります。
その事故は、今から80年前、昭和17年7月29日、山田町豊間根の山沿いにある荒川国民学校で起きた。学校近くの川で1,2年が水泳訓練をしていた。そのうち一人の男子児童が深みに はまり溺れかけ、その場にいた小国テル子訓導がとっさに着衣のまま飛び込み救助したが、自らは力尽き、命を落としたのである。殉職である。
小国テル子訓導21歳。大槌町に生まれ、その年の3月に岩手県女子師範学校を卒業し、希望と教育愛に燃え、教壇に立って、わずか3カ月後の出来事であった。
昭和17年は前年の真珠湾攻撃の影響もあり、国民の戦意は高揚しており、身を挺して教え子を救ったこの出来事は、前線の兵士と同じであると称えられ全国的に反響を呼んだ。
小国訓導の命日が近づくにつれ、荒川の地区民や児童は訓導ゆかりの場所の清掃活動を行い、この崇高な出来事を語り継ぐ。公園の裸婦像の清掃も、荒川小学校の高学年の見学学習の重要な目的となっており、コロナ禍の前まで続いていた。
荒川小学校にプールが設置されたのは、訓導殉職後47年目の昭和63年であった。
命日の7月29日が、今年も、近づいている。
- SDGsに関するイベントなどに参加しよう!
- SDGsの達成に向けて努力している企業を応援しよう!
(参考:国際連合広報センターホームページ)