盛 岡ユネスコ協会会長 工藤 昌 雄
さて、今回は、会員の皆様へ御礼とご連絡・ご協力を申し上げます。
初めに、能登半島地震への募金について、会員の皆様へ心から厚く御礼を申し上げます。今回、1月1
日に能登半島地震が発生し、家屋の倒壊だけでなく、輪島市では大規模火災が起きて死傷者を含め甚大
な被害となりました。地震直後、輪島の「御陣乗太鼓」の事務局長さんへ電話したとこ
ろ、何とか大丈夫だが家屋は損壊しているという返事でした。
私達東北地方の者にとっては、13年前の3.11の東日本大震災の悪夢を想起させる出来事です。 あの悲しみや苦しみ、阿鼻叫喚の地獄を味わった者として、早速、日ユ協との連携のもとに募金の募集 を行ったところ、多くの会 員の方からご協力いただき、2月末現在、約21万円の寄付金が集まりました。また、紫波町立日詰小 学校のボランティア委員会の皆さんからは約7万7千円の募金を寄贈いただきました。会員の皆様や日 詰小学校の皆さんに、改めて心より厚く御礼申し上げ、深く感謝申し上げます。ありがとうございまし た。
二点目は、6月29日開催の創立75周年記念式典と岩手県大会の同時開催についてです。今回、岩 手県ユネスコ連絡協議会総会で、創立75周年記念式典と岩手県大会とを同時開催することが承認され ました。今年の岩手県大会は、大船渡市で開催予定でしたが、ご不幸が生じたことから、本年の岩手県 大会を1年前倒しで盛岡で開催することを提案させていただいた次第です。
「御陣乗太鼓」について…
盛ユ協も協賛している復興支援チャリティーショー「響 け!復興の太鼓」に以前出演していただいた石川県を代表する和太鼓を演奏する伝統郷土芸能団体で す。
10月20日(日)、盛岡劇場で開催される「能登半島地震復興支援チャリティーショー響け! 復興の太鼓2024 in 盛岡」に御陣乗太鼓の皆さんが出演しますので、盛ユ協としても協力したいと思っています。
受付やスタッフ等、ご協力できる方は盛ユ協事務局までご連絡ください。
益金贈呈式は2月18日ホテルメトロポリタン盛岡本館で開催され、販売収益金528,800 円のうち、177,000円の目録が盛岡レオクラブ様より寄贈され、出席した工藤会長は国内外 の方々への支援(能登半島地震支援募金やネパールの識字教育 等)に役立てたいと挨拶されました。
なお、会期終了後に届いたカレンダー35本は盛岡市民福祉バンクへ寄贈したことをご報告しま す。
2月13日に日詰小のボランティア委員会の方々から工藤会長が受け取り、日本ユネスコ協会連 盟「災害子ども教育支援募金」に送金しました。
日詰小学校は創立150周年を迎え、学校教育目標に太陽の子として「太陽のあたたかさ・太陽のかがやき・太陽のつよさ」をかかげており、太陽のあたたかさによる募金とし て素晴らしい活動を称え、 盛ユから3月12日感謝状をお届けしました。
盛ユとしては6万円と会員からの募金は208,665円集まり、日ユへ送金させていただきま したことをご報告し、ご協力に感謝しております。
13:30~盛岡ユネスコ協会創立75周年記念式典
14:30~岩手県ユネスコ運動県大会開会行事
15:15~記念講演
「岩手発
ブラックホール行き 銀河鉄道の旅」
講師 国立天文台水沢 VLBI 観測所 所長・教授
本間 希樹先生
16:40~祝賀会
オープニングアトラクション
ユネスコ無形文化財遺産登録 風流踊り「永井の大念仏剣舞」
会員の皆様へのご案内は 4 月中に発送予定です。
岩手医科大学岩手県高度救命 救急センター 小守林 靖一
両期間ともチームの一員として活動しましたが、このことついて寄稿を求められました ので、簡単ではありますがご報告します。
阪神・淡路大震災では 初期医療体制の構築遅延により、平時の救急医療レベルの医療が提供されていれば救命できたと考えられる 「避けられた災害死が500名以上存在した可能性があったと報告されています。この時の教訓を 生かし、各行政機関消防、警察、自衛隊と連携しながら救助活動と並行し、医師が災害現場で医療 を行う必要性が認識されるようになり、平成17年に日本DMATが発足しました。
東日本大震災や熊本地震等での活動を経て、現在では現場での活動だけではなく、被災地の病院 機能を維持、拡充するための病院支援や、首都直下型、東海、東南海・南海地震等、現在想定され ている大地震において多数傷病者が発生した際に、可能な限り平時の救急医療レベルを提供するた め、被災地の外に搬送する広域医療搬送等、機動性、専門性を生かした多岐にわたる医療支援を行 えるように変化してきています。
近年では、新型コロナウイルス感染症対応のためにDMATが活用される等、活動の幅が広がっ
ています。DMATは自己完結型の活動が基本となりますので、今回の計2回の派遣では、非常食
はもちろんのこと、飲料水、非常トイレ、寝袋等を医療資機材と共に車両に積み込み、現地での傷
病者搬送も考慮に入れ、岩手医科大学の救急車と共に車両2台で陸路、能登半島へ向かいました。
一次派遣隊は石川県七尾市の公立能登総合病院内に設置された活動拠点本部に参集後、能登町役 場に設置された能登町地域医療救護活動支援室の指揮の下、能登町内の施設と診療所の調査を命じ られ、対応後には能登町地域医療救護活動支援室の本部機能支援や患者搬送に従事しました。
岩手医科大学からは DMAT
隊員の他、普段は公用車等の運転に従事する運転手さんを派遣してもらいました。七尾市より北側の道路は、土砂崩れや地割れなどによりまともに走行できる道はなく、積雪など
で道路の状況が分かり辛くなっている部分もあり、大学側から派遣頂いた運転手さんなしでは、わ
れわれも安全に活動できたかどうか分かりません。
二次派遣隊は珠洲市保健医療調整本部の DMAT
活動指揮所の指揮下に入りましたが、医療のフェーズから保健福祉のフェーズへの移行期ということもあり、引き継ぎや保健師と共同での調査業務、DMAT活動指揮所の撤収業
務に当たりました。
報道にもあるように、断水や道路状況の改善は進んでおらず、復興には時間がかかるものと思わ れます。今回の能登半島地震の特徴は、家屋の倒壊、火災、地震発生から数分で到達する津波です が、こ れらは現在危惧されている南海地震でも予想されているものであり、伊豆から宮崎まで能登半島が 並ぶ、と言い換えることもできます。
能登町地域医療救 護活動支援室でのミーティングにおいて、本部業務に従事する隊員達。 |
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迂回路となってい る歩道を進む。本来の車道は地割れと沈降を起こしているが、積雪により一見分 かり辛い。コーンがあったため、辛うじて通行できている。 |
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発災から約 1ヶ月後の様子である。本来の車道は崖崩れや家屋の倒壊により走行することができない。 | |
本来の車道の脇に 急遽設けられた迂回路を進む岩手医科大学DMATの車両。雨天時には泥濘のためス タックする車両が多かったとのことである。 |
小学校2校・中学校4校 はがき288枚(15,567円相当の切手に交換)
回収箱とユネスコ会員 はがき862枚(45,510円相当の切手に交換)
合計:はがき1,150枚
学校の対応も困難な中ご協力頂いた学校関係者方々に感謝申し上げます。
盛ユ会員の皆様には世界寺子屋運動の活動支援のため、引き続きのご協力を期待しています。
3月以降の集計結果は、総会資料でお知らせします。
はがき委員会 委員長 米内 眞知子