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ユネスコ(UNESCO)は国際連合の専用機関です。正式には「国際連合教育科学文化機関」といいます。
右下の図のように、ユネスコは、教育・科学・文化の面で国際協力を進めながら、世界の平和を実現していく機関です。
1945年11月、国際連合の専門機関として発足したユネスコは、第一次世界大戦後、国際連盟の「知的協力委員会」の活動に限界があったことと、なによりも2600万人以上の犠牲者をうみ、広島・長崎・アウシュビッツなどに象徴される悲劇を引き起こした第二次大戦への反省にたち、二度と人類があやまちをおかさないようにとの願いをこめて創設されました。
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ユネスコは国連の専門機関のひとつですから、そのメンバーは各国の政府ということになります。
日本では文部科学省にユネスコ国内委員会があり、ユネスコに対する政府の窓口となっています。
ユネスコの趣旨に賛同して活動を進めている民間のユネスコ協会は現在、全都道府県に280団体あり、各地域で平和づくりの運動に取り組んでいます。
また100余りの高校ユネスコクラブがあり、近年、小・中学校や大学にもユネスコ活動がはじまっています。 |
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世界には、学校に通えない子供が1億400万人、
読み書きができない大人が8億6000万人います。
そのすべての人々が教育を受けられるように、1989年、
日本ユネスコ協会連盟が「学びの場」をつくるためにはじめた運動、
それがユネスコ世界寺小屋運動です。
すべての人に教育の機会を --- Education for All ---
教育が受けられないから、安定した仕事につくことができない。
収入が少ないから、教育が受けられない。
この貧しさの連鎖を断ち切り、自立を助けるのが世界寺子屋運動の目的です。
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1989年から2003年まで、43ヶ国と1地域で
402のプロジェクトを手がけてきたユネスコ世界寺子屋運動。
学校に行くことができなかった74万人が、寺子屋で学ぶことができました。
でも、まだまだ多くの人々が寺子屋を必要としています。
国連も、2003年から「国連識字の10年」を提唱し、
世界に支援を呼びかけています。 |
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ひとりの子どもが寺子屋で勉強すること。
それは読み書きや計算ができるようになる、ということだけでなく、
あきらめを希望に変え、将来への夢を広げることにつながります。
寺子屋で学び成長した人たちが、安定した職業につくことができれば、
その子どもたちも学校へ行くことができます。
「寺子屋」をつくることは、ひとりの子どもの夢を広げるだけではなく、
ずっと未来の子どもたちの夢にもつながるのです。
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